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「改憲・戦争阻止!大行進 千葉県実行委」の結成にむけ―6・9討論集会

月刊『労働運動』34頁(0340号07/01)(2018/07/01)


★改憲・戦争阻止!大行進運動をつくり出そう
「改憲・戦争阻止!大行進 千葉県実行委」の結成にむけた取り組み―6・9討論集会の報告


ちば合同労働組合
 千葉市内で6月9日、「改憲発議を許すな!6・9千葉県討論集会」を約70人で行いました。9月の「改憲・戦争阻止大行進!千葉県実行委員会」(仮称)の結成へ向けた議論を開始しました。
 腐敗を極めながら戦争と改憲に突き進む安倍政権に対して、毎週のように数万人が国会や首相官邸前に集まり、怒りを口にしています。何よりも労働組合が力を取り戻すことが現状を変える力になると考えてきました。〈現場から闘う運動をつくるにはどうしたらいいか〉〈小さくても自分たちの手で始めよう〉とこだわって議論してきました。
 千葉では、動労千葉や合同労組など労働組合、「とめよう戦争への道!百万人署名運動千葉県連絡会」、「裁判員制度はいらない!千葉県実行委員会」や婦人民主クラブ全国協議会、三里塚現闘のメンバーなどで実行委員会をつくり、継続した議論と取り組みが少しずつ力を発揮し始めています。
 改憲発議を許さない運動をどう作っていくのか、まずは討論しようとなったのです。事前の実行委員会での議論は必ずしも活発ではありませんでした。新しい人々を加えて改憲を阻止する、社会的に力をもった運動を作っていくことは容易ではありません。しかし、議論を始めようと真剣に提起し、何度も集まったことに意味があったと思います。
 討論集会には、青年労働者から戦争経験者の90代までの幅広い層が集まり、経験や闘いの教訓を共有できたことが一番大きいと思います。「労働運動の再生と改憲阻止の闘いは車の両輪」と言いますが、その具体的な中身について方向性が見えてきました。地域に労働組合を作ることが、市民運動も含めた地域の人々に大きな力になるとつかめてきました。
 集会で次の事が議論されました。
①自治体や教育現場でJアラート訓練に反対する闘いを大事にしよう。百万人署名運動や婦人民主クラブ全国協が県内の教育委員会や自治体に反対の申し入れを行い、労働組合への訴えを行っています。学校や自治体の職場からJアラート訓練に反対する闘いに発展させたい。
②元教員が、「勤評は戦争の一里塚」のスローガンを掲げた勤評闘争を通して教育労働者の闘いは、岸内閣の戦争政策と対決する存在へと成長し、保護者や生徒も共に闘う存在へ成長したことを紹介しました。勤評闘争の教訓は現代的にとらえ返されるべきと思いました。
③改憲発議に反対する闘いは、国民投票法の下で公務員と教員の運動が禁止される中で行われます。弾圧を跳ね返すためには現場で団結をつくると共に地域的な運動が必須です。
④反基地闘争の取り組みとしてオスプレイの整備に使用される木更津駐屯地、請求異議審裁判を闘う三里塚闘争への結集も確認しました。
⑤何よりも30年を超えて国鉄分割・民営化と闘う国鉄闘争を改憲阻止の先頭に掲げると確認しました。
 今後の方針として、①職場や地域で少数でも集まって討論を積み重ねる。議論すれば運動は前進する。②労働組合の拠点をどんどんつくる。③一人ひとりの本気さが事態を動かす。ロウソク革命の火になろう――などを確認しました。