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ひめじょおん―女性部から 教育労働者の集いを成功させ、8・5~6ヒロシマ大行動へ

月刊『労働運動』34頁(0340号19/01)(2018/07/01)

ひめじょおん―女性部から
6・23教育労働者の集いを成功させ、8・5~6ヒロシマ大行動へ!

6・23教育労働者の集いを成功させ、8・5~6ヒロシマ大行動へ!

矢田 三恵(高揚第一診療所労働組合書記長)

改憲・戦争阻止!大行進運動の手応えを実感

 6月23日、「改憲・戦争阻止!大行進」運動の呼びかけ人でもある根津公子さんをお招きして、広島教育労働者のつどいが行われました。被爆・戦争の体験から、「日の丸・君が代」の押しつけに反対し、平和教育を実践してきた広島の学校現場に、職務命令と処分をもって、「日の丸・君が代」を強制してきた「是正指導」から20年。東京でも石原都知事の「10・23通達」から15年。教育労働者の粘り強い闘いが、広島・東京で続けられています。
 集会を呼びかけた3人の教育労働者は、「君が代」不起立で県教委から処分を受け、処分撤回の人事委員会・裁判を闘っている原告です。処分にものを言わせて団結を破壊し、戦争教育を許すことはできないと、弁護士なしの原告・代理人だけで県教委とその弁護士たちを相手に闘っています。裁判のルールにとらわれず解放的に!すごいと思いませんか。
 改憲・朝鮮戦争の動き、様々な取引が目の前で進行していく中で、「君が代処分」撤回の裁判の取り組みから職場の現状を捉えていこう。1コマいくらでバラ売りされる授業や労働者を使い捨てにして、子どもたちの教育、未来の社会があるのか。 国会では森友・加計疑獄で教育を金儲けにし、「働き方改革」で子どもや青年労働者の未来を資本の奴隷にしようとしています。9条改憲で朝鮮戦争への参戦を可能にし、子どもたちを戦場に送り出そうとしている。「広島中の教育労働者につながり、職場に労働組合を甦らせよう」と呼びかけられています。
 私たち交流センター、広島連帯ユニオンの仲間はこの呼びかけに応え、広島県内の学校を、自分の住む地域、自分の母校、子どもが通った学校、職場の近くと手分けして訪問し、賛同・参加を呼びかけました。訪問できない学校には郵送(県内は約500の小学校、250の中学校などがあります)。訪問した学校に労組分会がなくても、6・23集会を紹介し、賛同を呼びかけ、手分けして回っています。資料を郵送した学校分会から「賛同したい」と連絡が入ったり、「参加できないけれどもカンパを」と新しい結びつきが作られています。
 私たちの高陽地域でも、動労千葉の高石さんと物販オルグに回っている学校分会から賛同が寄せられました。是正指導当時、保護者や地域住民として「日の丸・君が代」強制反対の申し入れを行った学校で頑張ってきた退職教員の方々が、根津さんが来られることもあって久しぶりに参加を約束されました。
 国鉄分割・民営化から30年、国鉄闘争と共に闘ってきた教育労働者の是正指導との20年間の闘いは、職場の現状と結びつき、改憲阻止の運動を作ることができる。一人の職場での行動が団結を広げていく。行動の呼びかけが待ち望まれていると実感できます。新自由主義社会の崩壊の中で、団結し闘う以外に生きていけない私たちの存在が、この社会を動かす力です。改憲阻止!大行進運動を、広島の職場・地域に作りながら、8・5~6ヒロシマ大行動へ闘います。全国から参加をお願いします。