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ひめじょおん―女性部から 豊中市の「こども園廃止反対交流集会」の呼びかけ

月刊『労働運動』34頁(0343号14/01)(2018/10/01)

ひめじょおん―女性部から
豊中市の「こども園廃止反対交流集会」の呼びかけ文

関西労組交流センター女性部

 豊中市でこども園廃止反対交流集会を11月23日に予定しています。以下呼びかけ文です。
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 豊中市による公立こども園の統廃合計画が出されました。26園を17園に統廃合し民営化する計画です。
 今、競争と貧困が社会を覆い、子育て困難な時代です。そんな時代だからこそ、公立こども園が必要です。一つだって廃止は許されません。

◆公立こども園は一園もつぶすわけにはいきません/保育士と保護者が一緒に作ってきた保育園

 今まで保育労働者が公立でこだわってやって来た保育はこの時代の中でさらに求められています。現場で先輩から引き継ぎ、つちかってきた保育です。子どもだけでなく、保護者も含め自己主張、自己肯定感、成功体験の積み重ね、仲間づくりなど、今の社会の中で必要な保育=子育てであり、保護者と一緒に話をしながら進めてきました。

◆小中一貫校とこども園廃止は一体です

 今回のこども園の統廃合は、南部の小中一貫 校(中学校3→2、小学校6→2)と一体の攻撃です。中学校を減らすという計画の上に「中学校区に一つのこども園」という前回の民営化の時に使った根拠をまた今回も出してきました。 そして、このこども園の統廃合で起こるのは、 小中一貫校と同じで「マンモス化」です。市は、子育ての困難性や不登校の子どもの実態を踏まえての計画と言っていますが、それには小規模、小集団が原則であり、全く現場を知らないデ タラメなものです。

◆こども園、小学校は一つ一つの地域に必要

 そして何よりもこの再編は地域の解体、コミュニティーの破壊です。公立こども園、小学校は一つひとつの地域に必要な拠点です。だから、子どもの人数には関係なく、その地域にあることが大切なのです。当局の出した計画の中では、ほとんどの園に「移転改築検討」とあります。つまり、統廃合攻撃はさらに続くと言えます。やはり全廃攻撃です。だから1園だって譲らないことが大切です。計画のはじめの5年でと言われている「南部構想」を、保育労働者と地域保護者が一緒に反対していきます。

◆国の戦争への動きと公立こども園の民営化は一体です

 国は秋の臨時国会で、憲法改正案を出し、9条改憲、自衛隊を軍隊に変え、戦争できる国に しようとしています。保育労働者が所属する労働組合である自治労は、戦争に反対し、闘ってきた組合です。国が戦争をするには、労働組合の解体が絶対条件です。でないと、戦争になったら労働組合が戦争反対の大きな力となってしまうからです。だから、安倍政権は、民営化によって労働組合を潰そうとしているのです。地域みんなの反対があれば、廃止・民営化は止められます。行政は住民との力関係で進んでいるからです。
 地域の皆さん。保護者の皆さん。「こども園の廃止に反対する交流集会」に集まってください。闘う労働組合拠点を中心に地域、保護者と共に民営化反対!改憲・戦争反対!の闘いをつくっていきましょう!