「国鉄」と一致するもの

月刊「労働運動」2012/8月号 発行 - 全国労働組合交流センター

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■労働者の目

辻川 慎一
代表運営委員 動労水戸副委員長

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 私の父は、坑夫だった。発破の名人だったと自慢する時の顔は、誇らしげだ。私が小学生の頃、その父と母親が固唾を飲んで深く静かにテレビを見ていたシーンを思い出す。炭鉱事故のニュースである。総資本対総労働の闘いと言われた三井三池闘争をその指導部によって敗北に導かれたあと 、60年代から70年代は炭鉱事故の続発で多くの労働者の命が奪われ、その家族を破壊した。殺された炭鉱労働者の姿とその家族の慟哭は、父と母と私の姿であったかもしれないのだ。「石炭から石油へ」を抵抗できない流れのように描き、労働者の団結と生命を破壊した資本は、今や膨大な石炭を輸入している。これを進めた人間と原発を進めた人間、そして国鉄を分割・民営化した人間は重なっている。そして、そのインチキを労働者に飲ませてきた労働運動指導部の系列も同じだ。
(写真 検修構内外注化阻止! 闘う労働運動の復権をめざす7・14動労千葉総決起集会(千葉市・生涯学習センター)


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10・1外注化阻止、被曝労働強制反対、組織拡大に向けて、動労千葉、動労水戸がストライキで闘います。

1)動労千葉、京葉車両センターストライキ
 JR千葉支社は、京葉車両センターにおいて8月の勤務を発表すると同時に、機動班に配置されている繁沢敬一副委員長らに対して、仕業の見習を一方的に指定しました。
 これは、当面JRに残る機動班で仕事をしている繁沢副委員長を、委託対象となっている仕業に配置し、強制出向しようということです。
 動労千葉は10・1外注化強行に向けた組織破壊を断じて許さず、2名の指名ストライキで闘います。

日時:8月7日(火)7:30 京葉車両センター前結集

2)動労水戸大子支部は7月30日からラジエーター清掃という被曝労働強制に反対する連日のストライキ体制に入りました。
 
 30両あまりのラジエーター除染作業のすべてをストで闘う方針です。
 当局からは午前8時30分頃に清掃作業の指示があり、その時点で一人でもストライキに突入。作業終了後に職場復帰し、午後もう一度ストライキに入るという大変な闘いです。この闘いは外注化阻止決戦そのものであり、首相官邸前反原発20万人決起情勢は職場にあることを実証する闘いでもあります。

 檄文・檄布・カンパなどは以下にお願いします。
 ▽茨城県水戸市三の丸3-1-3 国鉄水戸動力車労働組合
 ▽FAX 029-227-6291
 ▽メール doro_mito@yahoo.co.jp


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8月3日、高知県・県民文化ホールで開催された自治労保育集会でまかれた自治体労働者部会のリーフレットです。

子ども子育て新システム絶対反対!
労組つぶし、首切り・非正規化許さず団結して反撃しよう!!

 「自治労全国保育集会」にご参加のみなさん!猛暑の中、ご苦労様です。
 毎週「原発再稼働はんたい!」「野田政権やめろ!」という何十万という叫びによって首相官邸前が包囲されています。ウソとデタラメだらけのこの社会を根本から変えたい! 自らの行動と仲間の団結で変革したい!という声は、止むことのない総決起となっています。被災地フクシマを先頭に、原発も、民営化=首切りも、非正規職ももういらない!これらを進めてきた新自由主義への怒りが、歴史を変えるうねりとなっているのです。<闘えば団結を取り戻し、勝つことができる>そういう時代が始まっています!
 ところが、このボロボロの民主党政権を支えているのが、連合本部であり、自治労本部ではありませんか? 本集会でも、自治労本部は「現場から創る子ども子育て新システム」と掲げて、記念講演に内閣府・村木厚子政策統括官(悪名高い自立支援法を実際に作った官僚)を呼ぶなど、政府と一体になって 新システム推進に100%舵を切りました。公立を絶滅させ、私たちの解雇・非正規化を進める新システムを推進するなど絶対に許せません!(新システムの内容については次のページに載せています。)
 しかし、このことは、 新システムが現場の協力・労働組合の協力がなければ何も進められないことも示しています。だからこそ訴えたい!解雇攻撃と本気で闘う労働組合をよみがえらせれば、新システムは阻止できるということです。今重要なのは、「首切りのお膳立てとなる1つ1つの攻撃とどうやってたたかうのか?」です。今回の保育集会で、新システム絶対反対の声をあげ、闘うために徹底論議しようではありませんか。

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動労水戸の機関紙『動労水戸』に「『グループ会社と一体となった業務態勢のさらなる推進について』(水戸支社)に対する緊急声明」が掲載されましたので、ここに転載します。

声明
水戸支社の検修・構内外注化案と徹底的に闘おう!

 JR東日本水戸支社は、JR東労組とは10日、国労等とは12日に「経営協議会分科」を開催し、10・1検修・構内外注化に向けての支社提案を提示した。奴隷的な総合協約を拒否しているわが組合に対しては、他組合との「経協」が終わってから最後に「勉強会」という名目で提示された。その内容は、本社提案からは後退しているものの「派出を除く仕業検査」「構内運転士」「倉庫」を全面的に外注化し、「誘導」については1年後に外注化するという内容である。本社交渉妥結について「機動班を外注化から除外させた」ことを最大の成果とする東労組や国労は「交番検査も残した」と誇るのだろうか。労働者を分断するために時間差があるだけで、会社はあくまで「検修・構内全面外注化」の方針だ。

月刊「労働運動」7月号 発行 - 全国労働組合交流センター

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■労働者の目

原発再稼働に新自由主義の本質がみえる
 国分 勝之 常任運営委員 動労水戸副委員長

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 6月16日、大飯原発の再稼働が正式に決定された。これに先立つ6月8日野田首相は「国民の生活を守るために再稼働する…私が責任をとる」と言い放った。この報を福島の人たちはどういう気持ちで聞いたのか。テレビ番組のコメンテーターでさえ「野田首相に責任がとれるのか。福島県民も国民ではないのか。福島の生活は守ったのか」と述べざるをえなかった。5月5日、日本中の原発を止めたのはまぎれもなく原発に反対する人民の力だった。この現実に日本の支配階級は心底恐怖したのだろう。「人民の力で世の中は動かせる」ことを絶対に放置してはおけない、そうした階級の強力な意思が安全性などそっちのけのなりふり構わない再稼働を強行させたのではないか。
(写真 「国鉄闘争の火をさらに大きく!」――国鉄闘争全国運動6・10全国集会に1800人(東京・文京シビックホール)


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JRで働く労働者のみなさん、検修構内職場で働く青年労働者のみなさん 鉄道の安全、技術の継承を守るために検修業務の外注化に反対の声を上げよう

 毎日、鉄道を安全に運行するという当たり前のことを支えているのが検修業務です。検修業務は、明治5年(1872年)に日本で初めて鉄道が開業して以来、140年間にわたって蓄積され、先輩から継承されてきた固有の技術と熟練です。また各施設における固有の技術や慣習も長い時間をかけて積み重ねられてきたものです。
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月刊「労働運動」2012/6月号 発行 - 全国労働組合交流センター

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■労働者の目

 郵政民営化は完全に破産した
西田 貴広 常任運営委員 JP労組

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 今や、郵政民営化は完全に破産しました。郵便事業は、赤字に転落し債務超過の危機にまで行き着きました。郵貯・かんぽ生命も、国債を買い支え、その利払いで利益を上げているだけです。民営化、規制緩和を推進すれば、国家の財政赤字も、郵政事業も安定するなんてウソもいいとこです。
 そもそも、新自由主義攻撃の実態をなす、民営化と規制緩和、労組解体攻撃は、その場しのぎの、無責任体制だということです。郵政資本とJP労組がやっていることは、「郵便事業の存続のために郵政労働者は犠牲になれ」だけです。赤字の経営責任などいっさい取らない郵政資本。それに協力してきたJP労組も同罪なのに誰も責任を取らない。責任を取らされているのは現場の労働者です。
(写真 全逓労働者部会がJP労組組合員に訴え【JP労組第4回定期大会、昨年6月15日 川崎市】)


2012年5月10日発行
 

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職場をバラバラにする新人事・給与制度反対


6月全国大会へ「反対」の意見を集中しよう!

労働組合は賃下げ・雇い止め解雇に反対しよう!

許せない大幅賃下げ

 郵政職場で働くみなさん。
 「新たな人事・給与制度」は、大幅な賃下げです。会社は、この新賃金制度を通すために「カットを2割」に修正提案してきましたが、ほぼ3割の賃下げです(左に掲載した解説例を参照)。
 会社とJP労組本部がいう「賃下げを意図するものではない」とは真っ赤なウソ。基本給3割カットと仲間を競わせて差をつける成果主義賃金です。
 「頑張ったものが報われる賃金制度」に変えると言っていますが、現場には、頑張っていない労働者は一人もいません。「大赤字」の元凶となったJPEX計画の失敗と宅配便の再統合による大混乱の時も、お客さんに毎日怒鳴られてつらい思いをしながら、極端な人減らしの中を現場が全員で頑張ってきたのです。会社を動かしているのは、仕事のわからない、責任も取らない管理者ではない。現場の労働者全員の頑張りです。

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(写真 5・1メーデーで郵政本社前をデモ行進する郵政非正規ユニオンと郵政労働者の仲間達)

 

月刊「労働運動」2012/4月号 発行 - 全国労働組合交流センター

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■労働者の目

労働組合旗が林立した3・11福島1万6千人の大結集から、すべての怒りを資本との死闘へ!
佐藤 賢一 常任運営委員 江戸川区職労

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 1万6千人が結集した「原発いらない!3・11福島県民大集会」には、労働組合旗が林立した。当日の組合の旗の多さは感動的でさえあった。国労郡山工場支部を先頭に4大産別の多くの単組も大型バスでかけつけ、断固として闘いきった。行かせまいとする体制内組合の思惑をぶち破るどころか、彼らに「これは行かないと立ち行かない」と思わせる迫力が全国労組交流センター・NAZEN・動労千葉の闘いにあった。参加者の1割にもなろうとする隊列は、その全労働者の最先頭で闘った。文字通りのけん引ではないだろうか。
(写真 「原発いらない!3・11福島県民大集会」。労働組合旗を林立させてデモに出発)


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■労働者の目

全原発廃炉―3・11福島闘争と国鉄決戦、非正規職撤廃―全国協1000名建設へ!
小泉 義秀 副代表 合同・一般労組全国協議会事務局長

p262_2_1.jpg 1月15日に放送されたNHKスペシャル『知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~』を観ました。「放出量10京ベクレルを超える放射性物質」が海などに垂れ流しにされているのです。「東京湾海底が福島に続く汚染。江戸川河口上流8㌔の川底で1623ベクレル! 流入と濃縮は2年半後まで続く」とのことです。河口8㌔というのは、江戸川と市川にまたがる市川橋の辺りです。私は蔵前橋通りから市川橋手前を抜けて篠崎にある職場に車で通勤しています。山本周五郎の『青べか物語』の舞台となった桜並木が連なる、篠崎から浦安に至る河川一帯にセシウムが沈殿しているのです。54年前に(旧)本州製紙江戸川工場から排出された廃液が浦安の漁場を壊滅させました。今度は放射能です。(現)王子板紙江戸川工場は篠崎の河口から取水しています。現職場からバス停で三つめのところに江戸川の清掃工場があり、ここには濃縮された放射性物質がたまっています。全原発を廃炉へは待ったなしの闘いです。国鉄決戦と反原発の闘いを一体のものとして闘い、3・11福島へ!
(写真 鈴コン分会、社前で新年の闘争宣言【1月6日 東京】

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