月刊労働運動-Home> ひめじょおん > | 連載 >

■ひめじょおん――女性部から橋下市長の民営化攻撃は破綻寸前です。労働組合が絶対反対で闘えば勝てる!

月刊『労働運動』26頁(0286号09面01)(2014/01/01)


 

■ひめじょおん――女性部から

橋下市長の民営化攻撃は破綻寸前です。

労働組合が絶対反対で闘えば勝てる!
 

 

(写真 昨年9・29橋下打倒集会のデモ)

大阪市教組/「君が代」不起立被処分者 沼田祐子
 今日の大阪市の学校現場には、全国学力テスト公表や校長公募、教員公募制度、学校選択制に土曜授業など、大阪市教育振興基本計画に沿った「改革」が次々と下ろされています。橋下市長の強い意向を受けて策定された大阪市教育振興基本計画は、究極の目標である「教育の民営化」を推し進めるためのプログラムに他なりません。

大阪市丸ごと民営化との闘い

 橋下市長の狙いは、保育所や地下鉄・バス、ゴミ収集、上下水道などを手始めに、大阪市を丸ごと民営化することにあります。教育現場でも給食の民間委託は拡充され、幼稚園の廃園・民営化も激しく押し進められようとしています。そして大阪市教委は、いよいよ国内初の「公設民営学校」の2017年度開校を政府に申請しました。
 「教育の民営化」とは、教育をとことん資本の金儲けの道具にするということであり、それは同時に教育公務員の解雇であり、外注化・非正規職化を進めるという攻撃です。この首切り攻撃に対して労働組合がどう闘うかが問われています。

労働組合の団結で反撃を

 橋下が最も恐れているものこそ、絶対反対で闘う労働者の反撃です。市職労働者の闘いで「労使アンケート」を破棄させ、不当労働行為認定を勝ち取っています。心付けを受け取ったとして解雇された斎場労働者の解雇撤回裁判でも勝利を勝ち取っています。「入墨処分」を受けた労働者の反撃も開始されています。この現場からの闘いが大阪市を追い詰め、橋下市長の民営化攻撃を破綻寸前に追い込んでいます。絶対反対で反撃すれば勝てるのです。
 今こそ、現場から声をあげ、労働組合の団結した闘いで反撃しよう。

不起立処分撤回で闘う

 2年前の卒業式に、私が「君が代」不起立を貫いたのは、何よりも橋下市長の教育破壊への反撃でした。処分撤回を求めて闘っている人事委員会闘争もいよいよ年明けに第1回目の口頭審理が決まりました。処分の真の責任者である橋下市長・教育委員長・教育長の3人を証人請求しましたが、「関与していない」などの詭弁を使って証人拒否しました。この対応こそ処分者としての責任逃れであり、「処分」のでたらめさを示しています。
 1月22日には処分者側として校長と市教委係長の2人が証言しますが、彼らを徹底追及し、橋下市長の団結破壊、教育の民営化攻撃と闘う人事委員会闘争にしたいと思います。闘う労働組合をつくる団結の場にしよう。