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不当解雇から5年! ジェコー門前に「派遣法廃止!」の怒りうずまく

月刊『労働運動』34頁(0291号11/01)(2014/06/01)



不当解雇から5年! ジェコー門前に「派遣法廃止!」の怒りうずまく

不当解雇から5年!

ジェコー門前に「派遣法廃止!」の怒りうずまく

 4月25、26日、ジェコー本社工場包囲デモ、労働者派遣法改悪反対集会を闘いとった。
 5年前、トヨタ系自動車部品メーカー・ジェコー(埼玉県行田市)にいた期間従業員の大半が一斉に解雇され、JAM神奈川ジェコー労働組合行田分会の奥山信子さんが解雇された。以来、毎年4月25日には、解雇に抗議してジェコーでの闘争が続けられてきた。
 この解雇は、ジェコーで偽装請負で働かされていた派遣労働者がJAM神奈川ジェコー労組に加入し、労働局への偽装請負告発によって是正命令が出され、ジェコーに直接雇用されるという一歩前進を勝ち取ったことへの報復だった。偽装請負を告発し、非正規労働者の正規化を求めるという労働組合としては当然の組合活動への敵対だ。
 25日夕方には通用門前に、支援者やJAM神奈川ジェコー労働組合の組合員が総勢40人集まり、抗議のシュプレヒコールの後、工場を一周するデモに出発。後に、工場にも反響が届いていたと報告された。
 通用門前の集会では、当該組合員はじめ、全金本山労働組合、日本機械労働組合、動労連帯高崎、群馬合同労組、とちのきユニオン、郵政非正規ユニオンが次々と発言。JAM神奈川ジェコー労働組合の武田委員長から、「会社の解雇は、派遣はあくまでも派遣のままでいいという攻撃だった。7年間の夜勤専門を強要し、体調を壊して欠勤が多いという理由で解雇してきた。派遣労働者に人権はないのか。私たちは非正規職撤廃までとことん闘い抜く」と怒りの声が発せられた。
 全金本山労組の長谷さん、パナソニック関連会社の偽装請負を告発して闘った松下PDP(プラズマディスプレイ)不当解雇事件当該の吉岡力さんも資本を激しく弾劾した。
 翌26日には大宮で、労働者派遣法の改悪反対総決起集会を闘いとった。
 基調では「国鉄闘争を基軸に、鈴コンの勝利に続いて闘うことがジェコー闘争の勝利の道だ。国鉄闘争に勝利し階級的労働運動を復活させることが派遣法を廃止に追い込む力だ」と提起。合同一般労組全国協の小泉事務局長が1時間にわたって安倍の労働法制規制緩和、派遣法改悪の中身について講演。松下PDPの吉岡さんも勇気をもらったと発言。
鈴コン分会の吉本書記長が解雇撤回の完全勝利を勝ち取った4・16判決を踏まえて「3カ月雇用の非正規労働者でも団結して組合を作って闘えば勝てるんです」と決意表明。
 その後、正規・非正規、現職・被解雇のJAM神奈川ジェコー労働組合員7人が登壇し、解雇撤回を勝ち取るまで闘いぬく決意が述べられた。7年間の夜勤専門労働を強いられ解雇された元行田分会長の高橋美和さんも北海道からかけつけ永続闘争の決意を述べた。奥山分会長も「ジェコーを許さない。解雇撤回まで闘い抜きます」と決意を述べた。
田畑 典保(一般合同労組さいたまユニオン執行委員長)