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■労働者の目「安倍倒そう」の怒りを階級的労働運動の大きな流れに

月刊『労働運動』34頁(0294号01/01)(2014/09/01)



■労働者の目

「安倍倒そう」の怒りを階級的労働運動の大きな流れに

諸永 政廣 常任運営委員 東京北部 医療福祉
 安倍による7・1閣議決定は、国内そして全世界の労働者階級に、新自由主義へのさらなる怒りを増幅させました。この決定こそ労働者階級に対する戦争宣言であることをはっきりさせなければならない。私たちはこんなことを絶対に許さないし、必ず私たち労働者階級の手で安倍を打倒することを誓う。
 日本帝国主義(日帝)・新自由主義は世界大恐慌の爆発の中、帝国主義の最弱の環としてその脆弱性を露呈しています。3・11東日本大震災、そして福島原発事故を経て、「アベノミクス」、日銀=黒田の「異次元緩和」は何の効果もなく、日帝の体制そのものが根底からひっくり返されるような情勢に叩き込まれているではありませんか。
 動労千葉の闘いを先頭とした階級的労働運動の闘いは、2010年4・9反革命から4年を経て、6・8国鉄闘争全国運動大集会の地平にまでついに上りつめました。だからこそこの地平に全責任を取る、6500万労働者階級の闘う結集軸へという、もう一段の飛躍をかけた国鉄決戦と反原発決戦の力強い前進が日帝・安倍政権を追い詰め、革命情勢の成熟と労働者階級の怒りをひとつに結びつけようとしているではありませんか。
 その最先頭に動労千葉派が屹立し、労働者階級と正しく共鳴し合い巨大なうねりとなって、安倍政権と新自由主義をさらなる危機に陥れてきたのです。まさに7・1情勢を安倍政権と新自由主義に強制したのです。
 しかし他方で、この事態は階級情勢の根本的な変化であることから、闘う労働組合の根底からの責任と大飛躍を要求しているのです。
 動労千葉・動労水戸を先頭とする階級的労働運動派が大きく飛躍し、体制内労組や一切の政治勢力を完全に圧倒し、2014年前半の激闘を担い抜き、革命的情勢に向かう責任勢力として、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの全原発廃炉・核廃絶の闘いを牽引し、さらに「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう! 8・17大集会」に向かって一直線に渾身の組織化に入り、大成功をかちとったのです。労働者、労働組合を先頭とした全国の「安倍倒そう」の怒りが、ついに戦争・原発・首切りを許さない声として、安倍政権=新自由主義打倒に貫かれた一本の太い統一戦線を形成する大きな土台を日比谷公会堂で生み出したのです。ここで採択された「日比谷宣言」とともに全国で闘い、闘おうとする労働者、労働組合は大きな期待と展望を抱きます。
 だからこそ、階級的労働運動を体現する全国労組交流センターが、全国組織としてその任を全うすることが本当に求められているのです。全国の交流センターの仲間は、自らの労働現場に根を張り、自らが水路となって階級的労働運動の大きな流れをつくりだそう。