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ひめじょおん――女性部から 闘う執行部確立へ2期目のたたかい

月刊『労働運動』34頁(0294号09/01)(2014/09/01)


ひめじょおん――女性部から 闘う執行部確立へ2期目のたたかい


北摂労組交流センター 村山裕子

 高槻医療福祉労働組合は一年間、経営=合同理事会の激しい労組の分断、不当労働行為に対して闘ってきました。
 パワハラと手当打ち切りに抗議する闘いは経営に打撃を与え、労働組合に結集し闘うことの重要性を示しました。
 職場では、管理職が「あなたはここの職場にあわない」と言い続け退職を強要する攻撃、赤字を口実に一つの事業所の閉鎖を強行し、職員にまったく違う勤務を強制し、辞めざるをえない人が半数近くにのぼりました。事業所閉鎖に伴う実質的解雇です。
 春闘の団体交渉で、生理休暇を「現状にあわない」と就業規則が変更されようとしています。利益を上げるため、働く女性の権利にまで手をつけようとしています。この一年、今まで私たちが勝ちとってきた労働条件を根本から奪う攻撃がかけられました。
 経営陣は従来の経営方針を変え、「財政再建」のため解雇する方針をとっています。経営が導入した税理士事務所=日本経営は『病院人事制度改革』という本の中で、「賞与は支給されることが保障されているものではありません。......ある程度賞与は変動するというのが基本的な性格です。本来職員の給与の基本は月給です」と規定しています。労組が主張する「一時金=賞与は給与の後払い」を否定し、業績が悪ければ出す必要はないと言っています。日本経営との闘いは、新自由主義との闘いです。
 7月26日開催の定期大会で、新たな執行体制を確立しました。議案書作成過程で、階級的労働運動を論議し、組合員に通用する内容に練り上げ、実践を通して執行委員会で団結を形成し、組合全体に責任をとると確認しました。
 国鉄分割・民営化から始まった新自由主義の「強さ」と「矛盾点」をつかみ、闘いの方針を作っていくことが重要でした。また、医療と介護をめぐる状況が大きく変わろうとしています。情勢を分析し、階級闘争全体をつかむことが不可欠でした。
 定期大会の議案書採択の討議で重要な意見がでました。総括と方針に、国鉄闘争全国運動関西準備会への参加について提起しているのですが、「動労千葉物販の広告を見ているが、私は国鉄には興味がない。反原発はわかるが、国鉄はどう関係するのかわからない」という意見が出て、論議になりました。組合員の率直な意見です。執行部から「職場で問題となっている外注化・非正規化攻撃は、国鉄分割・民営化から始まった。これと闘って勝利しているのが動労千葉であり国鉄闘争だ。だから国鉄闘争全国運動に参加している」「2年間の闘いは今までの労組とは違う。活動のベースは職場にある。一人では弱い人間が団結して世の中を動かす。勝つためには誰と連帯するのか。情勢も必要だ」等を提起し、議案が採択されました。「7・1」情勢の中、全組合員と職員を闘う方針・路線で獲得できることを示した労組大会でした。
 職場の攻防を「新自由主義と労働者は非和解」の観点から暴露し闘っていきます。
 大会後に問題が発生し、職場討議中です。労組に相談が寄せられています。少ない執行委員ですが、青年部の再建を勝ち取り闘う執行部を確立し、11月集会へ結集を勝ち取っていきたいと思います。