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最高裁で不当労働行為が確定、9人を職場に戻せ

月刊『労働運動』34頁(0307号02/05)(2015/10/01)


最高裁で不当労働行為が確定した以上、9人の仲間を職場に戻せ!

新たな解雇撤回闘争が始まった!

 9月9日、動労千葉はJR東日本本社に対して、JR採用差別事件で最高裁が不当労働行為を明確に認定し、「相当程度において採用されていた可能性があった」と認定した以上、最高裁決定に基づいて動労千葉組合員を採用せよ」と申し入れを行った。
 (日刊動労千葉より抜粋)
※JR東日本は受け取った!

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第12回 強制出向無効確認訴訟

出向延長と事故多発を徹底追及

 9月11日、動労総連合・出向命令無効確認訴訟の第12回裁判が行われた。千葉、水戸、高崎で出向させられた当該組合員を先頭に各支部、支援が結集し、裁判闘争を闘った。
●出向延長=実質転籍だ
 10月1日で強制出向から出向期限の丸3年を迎える。会社は、裁判の前日に出向延長の事前通知の発令を始めた。「出向期間は原則3年」と言ってきたのは会社自身だ。
 裁判では「出向延長なら実質的な転籍」「出向命令自体が無効なのは明らか」と徹底的に追及した。そして、会社側が「反論を準備する」と言わざるをえないところに追い込んだ。
 水戸支社では3年たってもプロパーがまったく養成できていない。外注化が完全に破たんしている。会社は矛盾をすべて労働者に押し付け、さらなる外注化に突き進もうとしている。絶対に許すことはできない。
●安全破壊する外注化やめろ
 さらに、JR東日本で続発する事故の実態を暴いた。4月12日山手線支柱倒壊事故、6月1日の京浜東北線での工事用看板と列車との衝突事故は、まさに外注化が引き起こした大事故だ。JR・裁判所に外注化が鉄道の安全を破壊している事実を突き付けた。
また、水戸支社の勝田車両センターで起こった脱線事故についても、実態を詳しく暴露して追及した。列車が手歯止めに乗り上げて脱線した事故だが、直接の原因は作業変更が実際に作業する労働者に知らされていなかったことだ。
外注化以前は構内運転士、検修係、誘導係が細かい作業手順まで打ち合わせをして作業を行っていた。しかし、外注化でJRと外注会社に作業が分断され、作業者同士の打ち合わせもできなくなった。外注化によって、起こるべくして起こった事故なのだ。
●外注化粉砕の決戦へ
 最後に「証人尋問段階から裁判を大法廷で行え」と裁判長へ強く要求した。外注化粉砕にむけ裁判闘争は今後さらに重大な決戦に入っていく。
 裁判後、弁護士会館で総括集会を行った。
 (日刊動労千葉より抜粋)