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闘う合同一般労組 鈴コン分会は闘って勝った

月刊『労働運動』34頁(0307号08/01)(2015/10/01)


闘う合同一般労組
鈴コン分会は闘って勝った! 大勝利!

(写真 国会行動の先頭に立つ鈴コン分会)
(写真 7・20鈴コン支援共闘会議総会に田口組合員の遺影と共に登壇した)

労働委員会で田口組合員の解雇撤回勝ち取る!

吉本 伸幸(鈴木コンクリート工業分会書記長)

闘う労働組合甦らせよう

 連日連夜、国会前では、戦争法案絶対阻止と解雇撤回、非正規職撤廃の労働法制絶対阻止闘争が闘い抜かれています。戦争か革命かの情勢の中、国家と資本家に殺されてたまるか! と労働者の総決起、総蜂起で労働者が社会の主人公であり、全ての権力を我々の手に奪い返そうと労働組合が団結旗を翻して闘っています。革命をかけた国家転覆そのものの闘いです。その闘いの渦中、国会では一生非正規の改悪労働者派遣法が可決されました。
 9月17日にも安保戦争法案を強行採決に持ち込もうとしています。全ての学生、青年、労働者人民はこの安保戦争法が一握りの資本家の利益とそれに群がり利権をむさぼる連中のためだけにあることは既にわかっています。
 こんな連中に向かって「憲法を守れ」や「自由と民主主義を守る」「普通の生活を守りたいだけだ」などと日本共産党系のシールズが国会正門前で絶叫していますが、そもそも資本家や国は憲法も法律も守りません。そんなことをしていたら利益があがらないのはわかっているからです。
 シールズがマイクを持ち「今すぐ廃案・廃案・廃案・・・」連呼の声が耳障り、いや失礼違和感を感じている労働者は俺だけでしょうか。
 国会正門前で数万人の学生や青年、労働者が決起している中で、シールズ「防衛隊」なるやからが、警察権力と一体で「革命をおこそう」「安倍を打倒し権力を奪い返そう」「職場やキャンパスでストライキで闘おう」と闘いに決起している学生や青年に対し「うるさい、帰れ」などと罵声をあびせ、暴力をふるい排除してきています。
 戦争法案と解雇攻撃、10割非正規職化、労働法制改悪は一体の攻撃です。学生、青年、労働者一人ひとりの力は弱いものです。そのことは皆わかっています。それではどうするか、労働者が団結して労働組合を職場で作り闘うのです。戦争法案絶対阻止と闘う労働組合を作って闘うことは一体です。我々職場で闘う労働者、労働組合は資本主義が崩壊し連中がのたうち回っているのをわかっています。資本家こそ闘う労働組合の存在に震え上がっています。今こそとどめを刺し引導を渡すときです。そして、「労働者が社会の主人公だ」と全ての労働者人民に訴え獲得出来るのは我々動労千葉派、交流センター派だけです。
 たとえ安倍政権が戦争法案を強行採決しようとも闘いは決して終わりではありません。ここからが本当の絶対非和解の闘いの始まりであり激突の開始です。闘う労働組合を甦らせよう。全国のゼネラルストライキで迎え撃ち、安倍政権をたたき潰してやりましょう!

鈴コン分会は闘って勝った! 我々は闘って、闘って、闘い続ける!

 全国の鈴コン分会解雇撤回闘争にご支援、連帯・共闘頂いた多くの闘う労働者仲間の皆さんへ、東京都労働委員会は8月26日に、2009年11月10日に不当解雇された田口守組合員の解雇を不当労働行為によるものと認定し、2009年11月10日の解雇から2011年8月16日無念にも急逝されるまで、継続雇用されていたものとして、約1年9か月の賃金を遺族に支払うように命じました。その他、2009年9月9日の緊急半日時限ストライキや2011年9月27日1日ストライキに対する出勤停止処分等も不当労働行為と認定しました。鈴コン分会の闘いは正しかった!
 我々鈴コン分会は、結成からずっと田口組合員解雇撤回を貫いてきました。我々は負けなかった。分会の団結の勝利です。しかし、これは単に鈴コン分会だけの勝利ではありません。ダミー会社(有)東豊商事が作られた80年代から闘っている国鉄分割・民営化反対・1047名解雇撤回闘争でも、この6月30日、最高裁が「分割・民営化の時に国家的不当労働行為があつた」と認めました。
 そして、動労千葉は9月9日、JR東日本本社に対し、JR採用差別事件で最高裁が不当労働行為を認定し「相当程度において採用されていた可能性があった」と認めた以上「動労千葉組合員を採用せよ」と申し入れ、圧倒的攻勢に立ちました。労働者は一つになって団結して労働組合で闘えば勝てます。我々鈴コン分会は、国鉄闘争を見習い職場を軸に資本との闘いをやり続けました。我々3人(内尾分会長、吉本書記長、鈴木(善)会計)が解雇されていた3年間、昨秋(2014年11月17日)職場復帰してから9か月、闘いの中心は常に職場でした。我々の闘いはこれからです。今資本家全体は危機です。だからこそ労働者は労働組合で闘う時です。
 鈴木資本は中央労働委員会へ9月1日再審査請求を行ってきました。しかし、会社がなんと言ってこようと、我々鈴コン分会は「東京都労働委員会命令を履行せよ」と会社に要求しています。動労千葉最高裁不当労働行為認定の闘いと全く同じ闘いです。「故田口組合員の解雇が不当労働行為だと東京都労働委員会で認定したのだから、謝罪し名誉回復をしろ」と闘っています。会社のあまりにも不誠実な対応、態度に対しては、鈴コン分会はストライキを構えます。毅然とした態度で闘います。我々鈴コン分会は断固どんな場合においても闘って、闘って、闘い続けていきます。
 労働者の階級的団結で非正規職を無くし、安倍の戦争を止め、安倍を打倒し、社会を我々の手に奪い返していきましょう! 鈴コン分会は闘いの先頭を切って前進していきます。共に闘いましょう!
 (9月15日筆)