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戦争阻止は職場の拠点化だ北部集会で大きな前進!10・2東京北部国鉄集会

月刊『労働運動』34頁(0309号06/02)(2015/12/01)


戦争阻止は職場の拠点化だ北部集会で大きな前進!
10・2東京北部国鉄集会


 10月2日、東京北部の国鉄集会を池袋で開催した。 動労千葉の繁沢副委員長、動労水戸の外岡執行委員、東京西部ユニオン鈴コン分会の鈴木善弘さんを迎え、国鉄闘争を軸に外注化阻止・非正規職撤廃、解雇撤回を貫く地域集会として大きな前進をかちとった。
 集会の特徴とそこに示された11月労働者集会へとつながる前進を4点あげる。
 1点目に、9月安保国会闘争の爆発を受けて「次は何か」を打ち出す集会として設定し、打ち抜いた。集会のタイトルは「安倍を倒そう! 職場の闘いと地域の団結で戦争を止める!」だ。自分たちの力量がどれほどささやかであろうと、職場での資本との非和解の闘いこそが戦争阻止の核心だ。このことを呼びかけ、国会前の闘いを担った人々に集会結集を訴えた。その結果、端緒的だが国会前勢力が結集してくれた。職場実践の発言が彼らに通用するかドキドキしながらやり抜いて、「十分通用する」と振り返ることができる。
 ある男性は開場前から最前列に陣取り集会に聞き入り、交流会まで参加、11月集会にも参加してくれた。ある女性は、地区集会参加の御礼と共に郵送した11・1集会案内に手紙を返してくれた。「当日は所用があって伺うことができない」と断った上で「集会では、選挙で安倍政権に圧力をかける戦術について言及がなく、ちょっとがっかり。あなた方はどう考えますか」とあった。この真剣な問いかけと切り結んで、階級的労働運動路線の発現として来年参院選選挙闘争を訴えていかなければならない。国会前を解放した数十万の人との結合は真剣勝負だ。
 2点目に、「オープンスペース街」弾圧粉砕の地平を戦争情勢と新自由主義末期の地域丸ごと民営化への大反撃へと転じていく出発点を築いたことである。集会では、利用者が「戦争と一体の弾圧は怖かったが、怒りをもち仲間を信じて通い続けた」と発言した。戦争と一体の治安弾圧粉砕の心からの訴えは、誰に対しても通用するものだった。これは10・15「街」弾圧報告集会で作業所仲間の画期的参加へと結実、11月集会への結集を切り開いた。
 3点目に、動労総連合建設を目指す青年とアミーユ支部の発言を通して、動労総連合建設と合同労組の両輪的発展を切り開いた。アミーユ支部の発言は、「Sアミーユ川崎幸町」事故に対する「事故の一切の責任は資本にある」アミーユ支部声明を我が闘いとして全国の合同労組や医療福祉の仲間がビラ入れしてくれたことに力を得てのものだった。彼女らは介護労働者の怒りの先頭に立つ決意で11・1集会で発言し、組織拡大をかちとっている。
 4点目に、集会を主催した「生きさせろ」北部実行委員会の仲間たちが、地域の闘うネットワーク形成に大きく踏み出したことだ。集会に至る過程で教育労働者との交流会を企画、また集会後に清掃労働者との交流が深まっている。
 11・1集会と訪韓闘争の地平、11・13仏襲撃事件の情勢下、職場で資本と非和解で拠点建設を進めることに朝鮮侵略戦争を阻止し革命をたぐり寄せる核心がある。北部集会はその出発点を形成した。「生きさせろ」北部実行委員会陣形を継続し、2016年決戦へ闘う。
 (北部交流センター事務局)