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Workers of the world Unite  労働者は一つ、敵も一つ韓国民主労総の全国労働者大会11・14民衆総決起に15万結集

月刊『労働運動』34頁(0309号09/01)(2015/12/01)


Workers of the world Unite  労働者は一つ、敵も一つ
韓国民主労総の全国労働者大会
11・14民衆総決起に15万結集

(写真 ▲ 写真 民衆総決起に立った労働者、農民、貧民、青年学生らがパククネ政権を糾弾して光化門に行進すると、警察は原液に近い催涙液を放水している)

※12月第2次、第3次民衆総決起、ゼネストへ

 11月14日、民主労総の「チョンテイル烈士精神継承全国労働者大会」と「11・14民衆総決起」が、15万人の労働者、農民、貧民、青年学生の結集で戦闘的に闘われた。
 市庁広場で行われた全国労働者大会には市内のあちこちで各産別、団体毎に事前集会を終えた労働者が行進して集まり、市庁広場をあふれて周辺一帯の大通りに労働者があふれた。
 2008年のBSE牛肉輸入反対ロウソク集会以来最大規模の結集だという。
 本大会の前に2015年チョンテイル労働賞の授賞式が行われた。
 労働者大会には、逮捕令状が出てこの間民主労総本部に留まっていた民主労総のハンサンギュン委員長が会場に現われて、民主労総の組合員の前で大会詞を行った。
 ハンサンギュン委員長はこの日の全国労働者大会と民衆総決起に先立ち、午後1時にプレスセンター前で緊急記者会見を開き「ゼネストに対するパククネのファシズム的脅迫を恐れはしない。拘束を覚悟してゼネストと2次総決起を率いる」と明らかにした。その記者会見が終わるころ、私服警察数十人が駆け寄ってハンサンギュン委員長を捕まえようとしたが、民主労総組合員たちが激烈に抵抗して委員長を守り抜いた。
 大会詞でハンサンギュン委員長はパククネに向かって「意のままの解雇、一生非正規職の労働改悪を即刻中断しろ。すべての国民が反対する韓国史教科書国定化告示を今すぐ廃棄せよ」と要求し、労働者のゼネストでパククネの攻撃に立ち向おうと呼びかけた。舞台で発言するハンサンギュン委員長の周囲は警察の侵奪に備えて産別労組の幹部たちが取り囲んだ。
 労働者大会を終えて労働者たちは午後4時40分ころからソウル市庁から民衆総決起が行われる光化門広場までの行進に出た。警察は光化門(クヮンファムン)近隣のファイナンスビルディングの前に車壁を設置してデモ隊の行進を妨げた。農民、貧民等も太平路(テピョンノ)とソウル駅等で事前集会を終えて光化門広場に進入を試みたが、警察がこれを阻止して、鐘路区(チョンノグ)庁十字路で衝突が発生した。
 デモ隊は光化門8車線道路を占拠して前進しようとして警察と対峙(たいじ)した。綱を利用して警察車を引きずり倒して警察のバリケードを突破しようとした。警察は散水車を動員して、カプサイシン(唐辛子)入りの放水をしてこれを阻止した。警察の強硬対応で参加者1名が重体に陥るなど、負傷者が続出した。この日のデモに参加したポソン農民会所属農民のペク氏(70)は警察の放水の直撃を浴びて倒れ脳出血の負傷を負って救急車で後送された。午後7時ころペク氏が警察の水大砲に当たって意識を失って倒れた後も警察が水大砲の直撃を発砲し続けたとされる。ペク氏は現在も危篤状況だ。警察とデモ隊の対峙は夜11時まで続いた。
 12月労働改悪法案国会通過が目論まれている。12月はゼネストをはじめとする大決戦の時期になる。11月16日夜ハンサンギュン委員長は曹渓寺(チョゲサ)に入って、ここで直接ゼネストを指導すると発表した。
 (漆崎英一)