月刊労働運動-Home> 民間/合同一般 > | 記事 >

声明 軽井沢スキーバス事故を二度と繰り返すな! ドライバーは闘う組合へ!

月刊『労働運動』34頁(0312号04/01)(2016/03/01)


声明 軽井沢スキーバス事故を二度と繰り返すな! ドライバーは闘う組合へ!


軽井沢スキーバス事故の死者は15人になった。許せない。
犠牲者を心から哀悼する。ドライバーには一切の責任はない。

 「倉庫のような部屋で仮眠するだけ」「熟睡できず、疲れが取れないまま運転する」「高齢ドライバーはつぶし(転職)もきかず、低賃金に甘んじざるを得ないので、バス会社にとって都合がいい」マスコミが報じる同業者(バス運転手)のことばだ。
 競争相手は増え、パイは縮む。拘束時間は限界まで長時間になり、固定残業手当のインチキで賃金も下がる一方だ。
 悪夢のような状況がドライバーをおそっている。「乗務員台帳」「工程表」「始業・終業点呼」「運行記録簿(タコグラフ)」等々、安全管理の基本で重大なインチキが明らかになっている。
 しかし、この会社が特別ではない。あなたの会社はどうだろうか?
 成田・羽田への空港送迎タクシーを運行する群馬合同労働組合中央タクシー分会は、「タイムカードを設置せよ」「違法な長時間労働をやめろ」「車両の整備を怠るな」「始業前及び終業点呼は確実に行え」「タコグラフの改ざんをやめろ」「休息と休日を適正に与えろ」「パワハラを許さない」等々と会社に要求し闘ってきた。 
 きっかけはこのままでは命が危ないと、群馬合同労組に加入した一人の決起だ。声をあげ、仲間が増え、順法闘争、ストライキで、ひとつひとつ状況を変えてきた。乗務はずし、賃金の3分の1減額、さまざまな嫌がらせに負けずに闘ってきた。
 群馬県藤岡市の関越自動車道の高速バス事故から4年。基準は強化されたが、ドライバーの労働条件はさらに厳しくなっている。役所任せにしても命は守れない。闘う労働組合、労働者の勇気ある決起が必要だ。
 職場に団結と闘争を! これこそがドライバーと乗客の命を守る。群馬合同労働組合(全国に合同一般労働組合全国協議会の仲間の労働組合がある)に加入し、ともに立ち上がろう!
 2016年1月19日
群馬合同労働組合
群馬合同労働組合中央タクシー分会