月刊労働運動-Home> 特集 >

新潟 動労総連合と合同労組の同日スト

月刊『労働運動』34頁(0313号02/03)(2016/04/01)


新潟 動労総連合と合同労組の同日ストが職場と地域を揺るがす!

(写真 新潟駅前でスト突入を宣言する星野委員長)

 3月17日、動労総連合・新潟と新潟地域一般労組は、4事業所で春闘ストに突入しました。
 新潟駅前では、早朝からストに入った星野委員長が、通勤途上の労働者・学生に「労働者はストで誇りを取り戻す。NTS(JR新潟鉄道サービス)による青年解雇との闘いを非正規職撤廃の闘いの全国的な中心軸に押し上げて勝利する。ゼネストで闘う民主労総と共に朝鮮戦争を阻止しよう」と力強く訴えました。この訴えに「動労千葉はあこがれだった」と激励する人も出て、圧倒的な注目でした。
 JR貨物の東新潟機関区では、正午からストに入った杉野書記長が支援の労働者の拍手で迎えられ、「16年間ベアゼロは絶対に許せない。多くの青年が辞めている。動労総連合に入って闘おう」と職場の仲間に訴えました。これを受けて国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「JR貨物の赤字は解決できるはずがない。JR体制を根っこからくつがえす以外にない」と訴え、JR貨物資本に「妨害勢力に毅然とした態度」を迫る日貨労を痛烈に批判しました。
 また、新潟地域一般労組は、新潟市西区のマルタケ通信で、正規職化を求めて鰕名委員長がストに入りました。みやぎ連帯ユニオンの金子哲夫委員長も応援にかけつけ、手を振る住民もいました。
 岩船郡関川村の関川郵便局では、非正規職の組合員がパワハラへの謝罪と正規職化を求めて午後からストに入りました。このストには、原発再稼動に反対している住民も支援にかけつけました。一方で、このストライキに恐れをなしたJP労組役員が偵察にやってきましたが、会社と癒着した姿をさらけだし支援者から弾劾されました。
 夕方には、スト参加者と支援者全員が新幹線車両センターで合流し、総勢50人がNTSに解雇された八代組合員を先頭に解雇撤回を求めて怒りの声をあげました。
 終了後に会場を移して報告集会が開催され、スト参加者からいきいきとした報告がなされ、参加者はストで闘う新たな労働運動の時代を自ら切り開いていることを実感しました。
 今回のストは、安倍政権と結託した連合幹部の「官製春闘」が破産する中で、鮮やかな登場を勝ち取り、「非正規職撤廃」を掲げて一日中、職場と地域を揺るがしました。地域住民も支援にかけつけ、ストの様子を写メで撮る青年労働者の姿がよく見かけられました。それは多くの労働者や地域住民が、闘う労働組合、ストを待ち望んでいることを示しています。
 牧絵孝栄(動労総連合・新潟)

(写真 16年ベアゼロに抗議する杉野書記長)