月刊労働運動-Home> 特集 >

抗争に立ち上がった国民に送る― ハンサンギュン委員長の獄中からの手紙

月刊『労働運動』34頁(0321号02/03)(2016/12/01)


11月「東京―ソウル国際共同行動」報告
抗争に立ち上がった国民に送る― ハンサンギュン委員長の獄中からの手紙

(写真 2015年12月ゼネストへ檄を発するハンサンギュン委員長)

 全国民の抗争で不法権力者を断罪する歴史をつくりましょう。
 憤りと怒りで街へ飛び出してきた市民のみなさん!
 再び民衆総決起にはせ参じた民衆の同志たち!
 パククネ政権退陣を扇動した罪で監獄に閉じ込められている民主労総委員長ハンサンギュンです。
 歴史的な民衆抗争をともにする気持ちでトゥジェンを1回叫びます。トゥジェン!
 のろのろと進んでも結局勝利するのが歴史だと学びました。
 パククネ政権の退陣を掲げて闘ってきた時間は本当に苦しい時間でした。
 この地の最後の抵抗勢力である民主労総は、政権の弾圧と恐怖に膝を屈することはできませんでした。
 屈服したならば、パククネ―チェスンシルの凶悪な本質が真実へと誤導され、正義に変わってしまったでしょう。
 不法権力に群がった者たちが一人ひとり、監獄に入ってきています。
 チェスンシル、アンジョンボム、チョンホソン、チャウンテクが入ってきました。
 当然入ってくるはずのウビョンウがなぜ消息もないのか気になります。
 何百名であろうと、不法権力に奉仕した者を残らず厳しく処罰しなければなりません。
 親日売国奴を清算することができず、苛酷な代価を払った不幸な歴史を繰り返すことはできません。
 不法統治者パククネは、いつ入ってくるでしょうか。
 今、ここの民心は、大統領の2線への後退、挙国内閣ではありません。
 罪を犯したら、罰を受けろ! パククネを逮捕し拘束しろ!
 罪を犯し監獄に入ってきている人たちの民心です。パククネに例外はありえません。
 退陣しろ! 拘束しろ! これが、怒りで沸騰する国民の民心だと考えますが、違いますか。
 パククネとチェスンシルの陰の権力の共犯、財閥資本権力がいることを忘れてはなりません。
 経済を生かしてきたのではなく、特恵を要求して黒い金で権力を動かしてきた財閥です。
 ミルーK財団への800億ウォンは、労働改悪を目的にパククネとチェスンシルに与えた賄賂でした。
 不法財閥も例外なく1・5坪の独房に入って来るべきです。
 財閥特恵でなく、財閥民主化をおこなわなければなりません。そうではないでしょうか。
 今日は、民衆がこれ以上犬や豚でなく、主人であることを宣言します。
 不法権力と陰の権力の上に公式権力である国民権力がいるということを示しましょう。
 世の中を変えることは、大統領でもなく、財閥でもなく、金バッチの政治家でもありません。
 最も貧しい青年が主人であり、未来がない国を憂える青少年が主人です。
 今日、「これが国か」と怒り、我慢できずに街へ出てきた市民が主人であり希望です。
 100万、200万民衆が団結すれば、できないことはありません。
 私の体は閉じ込められていますが、今日立ち上がった100万市民にあえて要求します。
 民衆の力で、民主主義を踏みにじった不法権力を断罪してくださいますか。
 憲法を破壊し国政を壟断した不法大統領パククネを必ず引きずり出してくださいますか?
 歴史から学ぶべきであり、誤りは繰り返してはいけません。
 4・19革命はパクチョンヒの軍事クーデターでひっくり返され、未完の革命として記録されました。
 87年の偉大な民主抗争は、チョンドファンの友人で後に大統領となったノテウによってひっくり返された汚辱の歴史でした。
 闘いを台無しにすることはできません。
 パククネ退陣の抗争は、民衆が主体となったより大きな民主主義へと続かなければなりません。
 野党と大統領候補に対し、民主労総委員長として要求します。
 われわれが闘いとったその成果を自分たちが持っていくという政治的私欲を棄てろと要求します。
 街へ出てきた国民とともに肩を並べる指導者を要求します。そうではないでしょうか?
 11月以内に必ずパククネを退陣させ拘束させましょう。
 民主労総は、歴史と民衆の要求を受け入れることを決議しました。
 国民とともにパククネ退陣11月ゼネストに突入することを国民に報告いたします。
 非正規職労働者とともにあります。
 青年学生は同盟休校で、自営業者は同盟休業で、試験を終えた中学生・高校生まで、民主労総とともに巨大な国民ストライキをつくってくださいますか。
 たとえ閉じ込められていても、気持ちだけでも偉大な11月民衆抗争にロウソクを持ってともに参加します。
 尊敬し愛しています。トゥジェン!

 2016年11月11日、革命前夜のソウル拘置所で ハンサンギュン
(11・12民衆総決起大会で、民主労総チョンヘギョン副委員長が代読)

(写真 11・12民主労総の全国労働者大会)