月刊労働運動-Home> 反核・反原発 > | 記事 >

改憲・戦争絶対に許さない8・15集会の報告

月刊『労働運動』34頁(0330号06/01)(2017/09/01)


― 改憲・戦争絶対に許さない8・15集会の報告 ―

闘う労働組合の力で、改憲と戦争を阻止しよう!

吉本 伸幸

 「改憲・戦争絶対に許さない8・15集会―憲法は国益と排外に屈するのか」が、敗戦72年の8月15日、四谷区民センターで開催されました。集会が始まると会場が満杯で延べ500人となりました。安倍政権の「改憲と戦争」に対して「奴らの好きにはさせない」と労働者の怒りに火をつけ、多くの労働者が結集したと確信しています。
 集会の基調は、西川重則さんです。1940年11月23日は、全ての労働組合が闘いを放棄し、戦争への道へと進む大日本産業報国会が出来た日であると言われ、「世界の労働組合の闘いが一体となる時が来た」と国際連帯で闘う労働組合の重要性を訴えられました。
 「戦争は国会から始まる」と国会を20年近く傍聴されている西川さんだからこその言葉だと思います。「天皇制を認めない。天皇の戦争責任をはっきりさせるべき」とキッパリと明言されました。「始まる前に戦争を止める」労働組合が今こそ団結して改憲と戦争を止める時だと新たな決意がみなぎりました!
 講演は、一橋大学教授の鵜飼哲さんの「反2020年東京オリンピック宣言」です。
 「オリンピックは、2011年3・11以後の日本資本主義の危機を突破するために準備されている。オリンピックは自ら非常事態を招致する。オリンピック災害は人災で、長時間労働や過労死が起きる。オリンピックに正面から反対することなくして改憲との対決はない」と、労働者の決起を呼びかけました。 松元ヒロさんのコント「ウソつきは政治家の始まり」が行われ、相変わらずの絶妙な語り口で会場が大爆笑の渦となった。 民主労総ソウル地域本部を代表して来日した全国公務員労組永登浦区支部のチミンス支部長は「ゼネストの現場から労働者が世界を動かす。非正規職撤廃、最低賃金を1万ウォンを掲げ、動労千葉に学び一体で闘っていく。11月の韓国訪問を期待します」と決意を述べました。
 動労千葉の田中委員長は「安倍の改憲攻撃に対して、『二度と戦争をさせない』という原点に立ち返り、この秋から反転攻勢を開始しよう。11・5東京・日比谷野外音楽堂で正午から全国労働者総決起集会を開き、同日午後3時から改憲阻止の1万人大行進を行う。2018年4月無期転換は『正規職』の低賃金労働者が450万人生まれる衝撃が起こる。11月集会は、20年の節目の年。労働組合が本当に力を取り戻す。銀座を1万人デモで埋め尽くそう。来年は10万人、再来年は100万人を実現しよう」と壮大な改憲阻止決戦が提起されました。
 闘いはこれからです。動労千葉、動労総連合に続き、職場から地域から巨万の労働者の決起で、「改憲・戦争阻止、非正規職撤廃、働き方改革粉砕、国際連帯」「闘う労働組合を甦らせ、ゼネストで、社会を労働者の手に奪い返そう!」11・5日比谷改憲阻止1万人行動へ攻め上ろう! 共に闘おう!