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労働者は一つ、敵も一つ◆№26 戦争に反対し平和を願う

月刊『労働運動』34頁(0330号10/01)(2017/09/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№26
戦争に反対し平和を願う

8・15全国労働者大会が勝ち取られる

 民主労総は8月15日、光復72周年を迎え8・15全国労働者大会を開催した。大会には民主労総組合員2千余人とサード配置に反対するソンジュ・キムチョンの住民たちが参加した。
 労働者大会は、△韓米連合戦争演習即刻中断△サードの代わりに平和協定締結△日帝強制動員の歴史への謝罪賠償△6・15共同宣言履行と制裁ではなく対話等を要求した。
 民主労総は北・米間の「強対強」軍事的対決を完全に終えさせるためには「韓半島平和協定締結」のために今すぐ平和協商を開始することが唯一の道であることを強調した。ムンジェイン政府に向っては「南北関係を回復するためには〝平和特使〟を即刻派遣して、対話のための真正性を示さなければならない」と主張した。また「平和は生存」だとして「今すぐ韓米合同軍事訓練中断を宣言して、韓半島情勢を南北が主導する平和の韓半島情勢に変えなければならない」と強調した。
 チェジョンジン民主労総委員長職務代行は「北・米間対決が韓半島を崖っぷちに追いやり韓半島戦争説に拡大している。韓半島に再び戦争が起こったならばそれはまさに災難だ。来週からウルチフォーカス韓米軍事訓練が始まったら、今よりもっと深刻な状況に駆け上るだろう。韓米連合軍事訓練中断と北核実験凍結で互いの脅威を減少させて協商が始まってこそ、韓半島非核化も論議することができる。対話が始まってこそ韓半島平和のための平和協定締結論議を始めることができる。我々は戦争に反対して平和を願う」と訴えた。
 労働者大会では、「軍艦島」と呼ばれる日本の端島の炭鉱村で6年間幼い時節を送った強制徴用労働者2世のクヨンチョル(87)氏が舞台に上がり「軍艦島は我が民族に痛い傷を残した所だと考える。私が学校に行った時、飯を貰うために飯椀を一つずつ持って一列に並んで立っている強制徴用青年たちの姿を見た。あまりにも凄惨だった」と述べた。
 民主労総は、闘争決議文を通して「我々が光復節を記念するのは、国と民族の主権がどんなに重要であるかを忘れずに記憶するためだ」として「日帝植民地から解放されたが、外勢が強要した分断は、我が民族の暮らしを抑圧し苦痛に追い込んでいる」と伝えた。そして「今、韓半島をひっくり返している深刻な戦争危機を必ず解決しなければならない」として、「我々は民族が相争う戦争に断固として反対する」と明らかにした。
 民主労総8・15全国労働者大会」を終えた後、すぐに同じ場所で「主権回復と韓半島平和実現8・15汎国民平和行動推進委員会」主催で8・15汎国民大会が開かれた。大会は、労働者、農民、貧民、女性、青年学生等、各界の大衆団体1万余人が参加した。集会を終えた後、アメリカ大使館前で「サード撤回! 韓米連合軍事訓練中断! 慰安婦野合破棄!」を叫んで1万個の赤い傘パフォーマンスを行った。
 米・日大使館を取り囲む人間の帯が計画されていたが、裁判所は「国際情勢、大使館職員の不便」を理由に禁止した。

漆崎英一(動労千葉国際連帯委員会)