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ひめじょおん―女性部から 8・9ナガサキ反戦・反核・反原発闘争の報告

月刊『労働運動』34頁(0330号09/01)(2017/09/01)

ひめじょおん――女性部から
被爆者の安倍への怒りが噴き出した!女性中心の新たな合同労組の登場!

―8・9ナガサキ反戦・反核・反原発闘争の報告

松尾 栄子(福岡県労組交流センター女性部)

 原爆投下から72年目の8・9ナガサキを迎え、福岡県労組交流センターは、長崎の被爆者・城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんを先頭に、前日8日から鉄橋宣伝戦―中華街デモをうちぬき、翌9日には「安倍は帰れ!」の記念式典弾劾デモを貫徹し、NAZENナガサキ主催の「8・9労働者民衆は団結しよう長崎集会」を共に成功させました。
 今年重大なことは、国連での核兵器禁止条約採択を拒否した安倍と日本政府に対して、広島に続いて被爆者の怒りが噴き出したことです。
 「あんたはどこの国の首相だ」と安倍につめ寄る長崎の被爆者の怒りはすさまじく、都議選で掲げた「安倍を監獄へ!」のスローガンは、ナガサキの闘いでも一層の支持を集めることになりました。
 安倍は、2月の「日米共同声明」で米トランプとともに「(朝鮮半島での核の)先制使用」を宣言しています。「いざとなれば北朝鮮との戦争で先制核使用をやる」―これが安倍と日本政府の本音です。幾百万の人々を核戦争で死の淵に叩き込むこともいとわない安倍とトランプへの怒りは当然です。
 私たちの「安倍を監獄へ!」「安倍は帰れ!」の訴えと闘いは、被爆者の怒りと合流する闘いになりました。特に、前日の中華街からめがね橋までのデモは、多くの人が「安倍を監獄へ!」の訴えにコブシを振り上げて唱和してくれました。9日の城栄公園から記念式典会場までのデモでは、安倍の車列を私たちの「安倍は帰れ!」のコールが直撃しました。「第三次改造内閣」をつくって何とか改憲への建て直しを図ろうとする安倍への怒りの追撃戦となったのです。

 「8・9労働者民衆は団結しよう長崎集会」は、城臺さんらNAZENナガサキの仲間、動労千葉、動労水戸、九州をはじめとした動労総連合、さらにレイバーユニオン福岡など合同労組の仲間、さらに全学連が登壇しました。労働組合を中心に、被爆者、学生、反原発などの市民運動団体を束ねてゼネストに向かう「新たな反戦・反核・反原発闘争」をつくりあげていく第一歩になったと思います。追いつめられ憲法改悪という朝鮮侵略戦争のための最後の賭けに出てきた安倍を打ち倒す「17年秋―18年改憲決戦」の戦闘宣言の場になりました。
 特に、九州の地から羽廣憲さん、石﨑義徳さんら動労総連合・九州、合同労組の仲間が多数結集しました。女性を中心に今年誕生した新たな合同労組の登壇と発言は、大きな拍手で迎えられました。一歩一歩ですが、ゼネストに向かって確実に前進する姿を示すことができました。
 8・9闘争は、九州の交流センターの総力で闘いぬき、平日にもかかわらず、九州の交流センターとしては近年、最高の結集を勝ち取ることができました。これも全国の支援のおかげです。福岡の女性部は、8・9ナガサキ闘争の成功に意を強くし、「17年秋―18年改憲決戦勝利」へ、国鉄決戦を軸にして「11・5改憲阻止1万人大行進」へ総決起していきたいと思います。