月刊労働運動-Home> 労働者は一つ > | 連載 >

Workers of the world Unite労働者は一つ、敵も一つ ◆№31

月刊『労働運動』34頁(0335号13/01)(2018/02/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№31

ソギョン支部清掃・警備労働者7年ぶりの延世大本館占拠闘争

 1月に入り2018年度最低賃金が適用された。今年の最低賃金は昨年の6千470ウォンより16・4%多い7千5430ウォンで歴代最高率の引き上げだ。
 この最低賃金引き上げに対して、使用者側の抵抗攻撃が引き続いている。最低賃金大幅引き上げが経営上の負担になるとして、最低賃金引き上げを実質的に無力化する攻撃だ。
 延世(ヨンセ)大、弘益(ホンイク)大、高麗(コリョ)大等ソウル市内の主要大学で1月1日付で定年退職者の仕事場を充員せずに短時間アルバイトへの代替、労働者雇用継承拒否等が発生している。
 保守マスコミらも、最低賃金大幅引き上げに対する攻撃記事を浴びせている。「民主労総が推進した最低賃金大幅引き上げのせいで、かえって労働者の解雇が起こっている」などの悪意的な記事を集中している。
 このような状況の中で、公共運輸労組ソギョン支部は、1月16日午後3時、延世大学校学生会館前で集中決意大会を開き、定年退職者欠員をきちんと充員することを要求した。
 大学側は、2018年制定賃金引き上げによる費用増加が財政に負担になるという理由で、人員を削減するという立場に固守している。これに対してソギョン支部延世大学校分会清掃警備労働者たちは1月16日午後、大学本館ろう城に突入した。
 チョドゥファン・ソギョン支部首席副支部長は「最低賃金引き上げを口実に、低賃金労働者の賃金を減らそうとするのは、学生を教育する大学がやってはいけないことだ。3時間だけのアルバイトを使って、自分の腹を肥やすということが大学のインチキ」だと強調した。
 イギョンジャ延世大分会分会長は「2011年以後7年ぶりの本館占拠ろう城闘争中だ。青瓦台面談以後、学校側の変化を期待したが、変わったものはなかった。せっかく本館に入ったのだから必ず勝利して出て行く」と決意を固めた。
 大学の清掃、警備労働者たちの状況が知らされて、高麗大学校の清掃、駐車、警備労働者の問題解決のため、学生対策委等が構成されるなど、学生たちの連帯も続けられている。この日の集会に参加したパクヨンジュン学生は「今回の清掃警備労働者たちの闘争は、我が社会の99%の労働者たちを代弁している闘争だ。卑怯なことに対して強固な労働者学生連帯で、人間らしく働く権利を最後まで勝ち取り、構造調整を阻止しぬこう」と述べた。
 共に闘争を進めている高麗大、弘益大分会長も参加した。「ムンジェイン大統領の公約に反することを、学校が先頭に立ってやっている。我々が自らの場所を守っていく闘争をやらなければならない」と発言した。
 チョンジヒョン社会進歩連帯ソウル支部運営委員長は、連帯発言で「保守マスコミが今回の事態を、最低賃金を上げようと闘争してきた労働者たちのせいにしているが、労働者を絞り上げようとしてきた学校らが問題」だと指摘した。
 ソギョン支部大学事業場は、毎日午前、アルバイト労働者代替投入に反対する宣伝戦を学生たちと行っている。

 漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)