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奈良原さんの逝去を惜しむ、編集後記、マンガ

月刊『労働運動』34頁(0335号15/01)(2018/02/01)


奈良原さんの逝去を惜しむ、編集後記

(写真 1月26日偲ぶ会で発言する民間交運労働者)

奈良原さんの逝去を惜しむ

藤井 高弘(東京北部ユニオン・民間交運部会)
 ここ10年来の民間交運での関わりを思う時、奈良原正男さんの71歳での早すぎた死を心から惜しむものです。奇しくも北海道の自交総連さくら交通労組が「まともな有給休暇制度の確立」「全国34万人タクシー労働者は統一ストライキでライドシェア=白タク合法化を絶対阻止しよう」などの要求を掲げて昨年12月20日、24間ストライキを敢行した当日未明の逝去でした。
 東京北部で私が現場労働者としての歩みを始めた際、地区責任者は奈良原さんでした。当初の約10年間は地区活動を共にし、私のタクシー職場への定着、組合活動の開始と支部執行部への飛躍等々は、資生堂・労働組合運動の経験を持つ奈良原さんとの論議を踏まえながらの歩みだったといえます。
 その後、労組交流センター事務局の任に就いた彼は、自治体産別などと同時に、立ち上げて間もなかった民間交運の事務局をも担ってくれました。この数年、タクシー産別での自家用車ライドシェア(相乗り)導入の攻防が激しく進展する中で、その動向分析、民間交運としての路線形成、タクシー産別リーフ作りなどの展開は、彼の卓越した実務能力の発揮なくして殆ど考えられないほどでした。民間交運部会は、彼が担いぬいてくれた基盤の上に、さらなる全国運動的飛躍めざし闘いぬく決意です。
 2018年、私たちは「自交総連さくら交通労組」の昨年末24時間ストを出発点に、白タク合法化阻止・全国統一ストをスローガンにかかげ邁進するつもりです。そのことが、ガンとの闘病の最中も民間交運の仲間への実務の継承に至るまで心を砕いてくれた奈良原正男さんの闘いに応える道だと確信しています。見守っていて欲しいとの想いを込めて!
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編集後記

戦争・改憲、労働法制改悪をめぐる歴史的決戦の年となった2018年は、旗開きや大会と同時に、激しい職場攻防や反戦闘争、反原発闘争をめぐる決戦の1月となりました。
 2月国鉄集会、3月反原発闘争、そして18春闘にむけ、新たな気持ちで編集に臨んでいきます。(A・Y)