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東京駅自販機でスト、編集後記

月刊『労働運動』34頁(0339号17/01)(2018/06/01)


東京駅自販機でスト、編集後記

東京駅サントリーグループ会社自販機でスト

 5月3日、JR東京駅で自動販売機の補充業務を担当しているサントリーグループの自動販売機オペレーション大手・ジャパンビバレッジ東京の労働者7人がストライキを通告し、業務を停止しました。
 ストライキの目的は二つ。一つは、未払い残業代の支払い。もう一つは、同社の労働条件の改善に中心的な役割を果たした組合員に対して、同社が「報復」の懲戒処分を突きつけているため、その撤回を求めるものです。
何時間働いても7・5時間
 東京駅では、構内の自動販売機が4月中旬ごろから売り切れが続出。ホームなど設置場所によってはかなり売り切れが目立ち、普段の東京駅では見かけない光景が新聞や雑誌で報道され大きな話題になっています。
 どうしてこんなことが起きたのか。実は昨年12月まで同社は、自動販売機の飲料を運搬・補充する外回りの業務に対して、残業代を支払っていませんでした。何時間働いても7・5時間分の賃金だけ。ひどい場合は、1日4時間以上ただ働きの労働者もいたそうです。
「がんばれ」「もっとやれ」の声
 それで、同社の労働者10数人が労働組合に加入し、「順法闘争」を行ったのです。具体的には、労働基準法に従って1時間の休憩をとり、残業を行わずに仕事を切り上げました。
残業ゼロ・休憩1時間・マニュアル厳守の「順法闘争」を続けています。缶やペットボトルの「売切」が東京駅等で増えていても、ご容赦ください 
――労働組合が流したツィートは数百万人に拡散し、反発はほとんどなく「がんばれ」「もっとやれ」の声援が飛び交いました。
 しかし、労働基準監督署の是正勧告に対しても会社は「労基署とは見解が異なる」と、少額の金銭を支払うことで事態の収拾を図ろうとしました。さらには、勇気をもって労基署に告発した労働者を懲戒処分で脅したのです。これに対して5月3日、怒りのストライキが実施され、全国紙で報道されたのです。(外注化阻止ニュースより転載)
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編集後記

 泉佐野市議選の中川いくこさんの報告がとても良かった。国鉄、教労、郵政、医療、合同一般も職場で団結を作った労組が地域と結合している。この力が改憲を阻止する力だ!
 7・1国鉄集会に全国から結集し、改憲・戦争阻止大行進運動の中心に、労働組合の旗を立てよう!(A・Y)