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1047名解雇撤回千葉県労働委 第2回調査委員の審査打ち切り弾劾!

月刊『労働運動』34頁(0343号05/01)(2018/10/01)


1047名解雇撤回千葉県労働委員会第2回調査
村上公益委員の審査打ち切り弾劾!


中村 仁(動労千葉争議団)

 9月10日、動労総連合の10名が「解雇撤回・団交開催」を求めて訴えた千葉県労働委員会の第2回調査が開催された。

6023筆の署名を提出

 開催に先立ち、全国から寄せられた勝利命令獲得に向けた労働委員会への「6032筆」の署名を受け取らせた。
 30年以上に渡って不当解雇と闘い続け、つかみとった新たな真実が、組合代理人より明らかにされた。「訴えている動労千葉組合員も国鉄の作った採用候補者名簿にそもそも載っていた」「不採用基準の策定と適用そのものが不当労働行為であることを最高裁で確定させた」「そして不採用基準がJR設立委員長の斎藤英四郎の指示で策定され、正式に決定されたことも暴き出した」「よって継承法人であるJR東日本には10名に対する『解雇撤回・団交開催』の責務がある」と訴えた。

審査の打ち切りを弾劾する

 しかし、村上典子公益委員は「審問(事実調べ)に入る必要性を認めない」として、わずか2回の調査で、審査を打ち切ろうとした。
 訴えの当該である動労福島の小玉忠憲さんが「俺たちは命がけで闘ってきた。ようやく真実を突き止めた。話も聞かないで打ち切る労働委員会は初めてだ。JRを連れてこい! 証人尋問を行え!」と怒りを叩きつけた。動労千葉の田中康宏委員長は「最高裁判決を覆す真実が明らかになっている以上、事実調べが必要だ。労働委員会は独立した労働者救済機関だ。裁判所からも独立して判断すべきだ。これでは労働委員会の自殺行為だ」と弾劾した。
 代理人が公益委員に忌避(きひ)を突きつけ、徹底弾劾を行った。会場は怒号に包まれた。
 ところが、労働委員会は、一方的に終了を宣言し、席をあとにしたのだ。

労働委員会で見えてきたもの

 JR東日本は、この訴えに対応し出席したら、当該であることを認めてしまうことになってしまい許されない。そして労働委員会はこれに答えたら、出す結論は解雇撤回・団交開催しかない。触れてはならないと自己保身に走っているのだ。
 安倍自民党政権は、労働組合を解体し改憲・戦争に暴力的に突き進んでいる。国鉄分割・民営化攻撃がその始まりだった。国鉄1047名解雇撤回闘争を闘い、勝利することは、改憲・戦争を許さない闘いそのものだ。
 我々は力を持たなければならない。闘いの大きな団結の陣形をつくり出すために今、立ち上がろう。労働委員会署名を集め、労働運動の力で審問実施・勝利命令を勝ち取るために、全力で闘う。署名の拡大を呼びかける!