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甦る労働組合 改憲・戦争阻止!安倍打倒の闘いはこれからだ

月刊『労働運動』34頁(0344号01/01)(2018/11/01)

甦る労働組合
改憲・戦争阻止!安倍打倒の闘いはいよいよこれからだ!

(写真 神奈川の10・21反戦デモ)


西田 貴広(全国労組交流センター常任運営委員、全逓部会、神奈川労組交流センター)

 沖縄県知事選で沖縄労働者人民の怒りが安倍政権に叩きつけられました。沖縄に限らず全国で安倍政権と自民党に対する怒りは渦巻いています。安倍政権は打倒される寸前です。その危機突破のための内閣改造と自民党役員人事は極右の日本会議で固められ、クーデター的な戦争と改憲で乗り切ろうとしています。とりわけ労働組合破壊を焦点に激突しています。関西生コンに対する共謀罪弾圧とJRにおける攻撃に勝ちぬき、戦争と改憲攻撃を叩き潰そう。
 労働者階級の安倍政権に対する怒りは地に満ち溢れています。安倍が打倒されないのは既成の労働組合運動と野党が安倍と資本に屈服しているからです。戦後憲法体制の柱である教育基本法や労働基準法の改悪、社会保障制度の破壊に対して本気で対決しようとしていないからです。労働者階級人民の未来が完全に奪われようとしているとき、デモやストライキを呼び掛けることすらしない組織や運動は資本の手先でしかありません。私たちの手で職場から労働組合を甦らせ、その力で労働者の政党を作り上げましょう。それが、戦争と改憲攻撃を打ち破る力であり、未来と希望を切り開く力になると思います。労働者の協力なしに戦争はできません。労働運動が屈服し戦争協力に舵を切ったとき、戦争体制は完遂します。
 「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかけられ、その運動と組織化に全国各地で取り組んでいると思います。この運動は、安倍の改憲と戦争、労組破壊と社会保障制度破壊に対する怒りを組織し、運動が大きく発展する可能性を秘めたものになろうとしています。そのためには私たちの自己変革が決定的になっています。今までの在り方の延長に1千万人との結びつきはあり得ません。新しい層との合流を勝ち取るために失敗を恐れず大衆の中に思い切って飛び込んでいくことが求められています。とりわけ「改憲・戦争阻止!大行進」運動を呼び掛ける時、労動組合、拠点職場が呼びかけたときに求心力を持つ運動になると思います。そういった意味においてもこの運動は拠点建設を大きく前進させる運動でもあります。
 職場拠点化のために現場の労働者と誠実に向き合うことが求められているのではないでしょうか。人にはそれぞれ人生があり、いろいろな思いや考えがあります。相手に敬意を払い相手におもねるのでは無く人生や思いを語ってもらった時、信頼の始まりになると思います。もう一人の仲間と団結し闘う労働組合を甦らせ、ゼネストと国際連帯で改憲と戦争を粉砕しよう。