月刊労働運動-Home> 地平線 > | 連載 >

地平線10・14三里塚闘争は自己解放的な集会だった!

月刊『労働運動』34頁(0344号22/01)(2018/11/01)


地平線
10・14三里塚闘争は自己解放的な集会だった!

(写真 10・14三里塚集会に680 人が結集)
(写真 農地死守へデモの先頭に立つ反対同盟)

千葉での労農連帯をさらに拡大していく!


千葉労働組合交流センター

 10月14日に開催された三里塚全国総決起集会は、近年にない自己解放的な集会になった。敷地内農家の市東さん、萩原さんはじめ反対同盟の全員がこの間の闘いに確信を持ち、市東さんの農地を絶対に渡さずに、三里塚50年の闘いを全世界に広げていくという息吹に燃えていた。
 労農連帯のトップバッターとして発言した動労千葉の田中康宏委員長は「安倍政権を倒す道は、三里塚闘争であり、国鉄決戦です」と確信高く発言し、「動労水戸のストライキ」を皮切りに「11・4全国労働者総決起集会の成功」を訴えた。
 今回の集会は、新たな労農連帯の発展で、政府・N AA(成田国際空港株式会社)に対して、市東さんの農地強奪を断念させるまで闘い抜いく出発になった。
 実際に今回の参加者は、「反対同盟が生き生きと闘っていることに感動した」「闘いの半ばで亡くなられた山本さん、小山さんを偲んで、萩原さんが歌で追悼したことに泣けてきた」などと感想を述べていて、もう一度三里塚へかけつけようと決意を新たにしている。
 会場の畑の両側は誘導路に囲まれており、ひっきりなしにジェット機と権力のヘリコプターが飛び交い、ものすごい騒音だ。ここで市東さんは営農を続けている。空港敷地内のこの畑が軍事空港建設を阻み、三里塚50年の闘いがNAAと日本政府を追い詰めている。
 「政府は滑走路一本を無理やり作っておいてから、話し合いに応じる人には応じる。そうでない人には徹底して弾圧する。いったい誰のための空港なのという声は日を追って増しています。われわれが自信をもって三里塚と戦争阻止へ闘おう」(北原健一さん)という反対同盟の提起に応える時は、まさに今である。
 千葉では、動労千葉やちば合同労組が「改憲・戦争阻止!大行進」運動の中心になって、文字通り職場や地域から改憲発議阻止を呼びかけている。その中で、三里塚反対同盟と日常的に援農や交流を深めて、顔の見える団結をさらに強化・発展させていこうとしている。職場や組合で強制執行阻止の「要望書」を集めて、千葉地裁にたたきつけよう。
 特に、千葉県中の労働者が北総大地に集まる姿は、空港周辺の労働者や住民に必ず共感をよびさます。また、オスプレイ配備が強行されている木更津、習志野、下総などの基地周辺の住民とも結びつき、安倍政権による空港機能強化拡大と改憲・空港の軍事基地化に対して、われわれもさらなる労農連帯のパワーアップではね返していきたいと思います。