2016年3月アーカイブ

2016年3月 1日発行 第0312号

◎甦る労働組合  階級融和を拒否し、16 春闘へ! 〔特集〕2・6~7全国労組交流センター23回総会の報告 2・14~15国鉄集会の報告― JRへ新たな署名運動スタートゼネストを組織する全国労組交流センターへ! 辻川慎一代表のまとめ、田中康宏代表の提起、全国総会の総括 飯田英貴事務局長国鉄分割・民営化で不当解雇から29年ー2・14労働者集会 東京 会場埋め尽くす620人が結集! 2・14~15国鉄集会への韓国民主労総からのメッセージ 北海道 不当解雇から29年! 闘いはこれか
月刊『労働運動』34頁(0312号00/01)(2016/03/01)


月刊労働運動 2016年3月号 目次

山口 弘宣 (全国労組交流センター常任運営委員・ 日本機械労組書記長) 16春闘は、階級融和の攻撃の中にある。日本経団連や日銀総裁、そして安倍政権の「賃上げ」要請は、「官製春闘」であり、春闘解体攻撃である。世界戦争に向かって、階級闘争を否定する帝国主義の階級融和の攻撃である。 連合の16春闘要求の根拠は、「景気回復」という資本の延命である。「2%賃上げ」という数字は、日本銀行の「物価安定の目標」として掲げられている消費者物価上昇率(前年比)であり、「日本経済の好循環実現」の
月刊『労働運動』34頁(0312号01/01)(2016/03/01)

甦る労働組合
階級融和を拒否し、16春闘へ!

ゼネストを組織する全国労組交流センターへ!  2月6~7日に東京都内で開かれた全国労組交流センター第23回定期全国総会の討論とその総括を紹介します。【1日目の討論】○飯田英貴事務局長 総会の獲得課題は、ゼネストを組織する交流センターへの飛躍をかけることだ。1万労働者の組織化のため「労働の奪還」を軸に階級的労働運動路線は何か議案で提起されている。実践的には、①「動労総連合を全国に」と「合同・一般労組全国協1千人建設」を柱に闘いたい。各地で拠点労組建設が進んでいる教訓や課題を論
月刊『労働運動』34頁(0312号02/01)(2016/03/01)


2・6~7全国労組交流センター第23回定期全国総会報告

会場埋め尽くす620人が結集! 1047名解雇撤回! JRに採用を求める新たな署名運動がスタート 国鉄闘争全国運動の呼びかけで「国鉄分割・民営化で不当解雇から29年―2・14労働者集会」が、東京・すみだ産業会館で620人の結集で開催された。同日、北海道、福岡、広島、郡山、新潟、名古屋、沖縄で、15日には大阪でも国鉄集会が開催された。 JRは採用する法的義務を負っている  集会では、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんが開会あいさつ。「最高裁は昨年6月30日の上告棄却決
月刊『労働運動』34頁(0312号03/01)(2016/03/01)


国鉄分割・民営化で不当解雇から29年― 2・14労働者集会

パクチョンソン(全国鉄道労働組合ソウル地方本部長) 日本の国鉄解雇労働者の同志たちの健康を祈ります。解雇された同志たちを支援するすべての同志たちの幸運を祈ります。韓国鉄道労働者の熱い連帯意志を込めてあいさつします。トゥジェン(闘争)! 同志の皆さん、1987年に日本の国鉄が民営化されて以来、いまだに民営化反対、解雇者復職のために闘争する皆さんは本当に尊敬に値します。「山河が三度変わる」といわれる30年になりました。 長い歳月をあきらめず正しいと信じて闘われていることは、韓国鉄
月刊『労働運動』34頁(0312号03/02)(2016/03/01)


2・14~15国鉄集会へ韓国民主労総ソウル地域本部長、全国鉄道労組ソウル地方本部長からのメッセージ

 2月14日、国鉄闘争全国運動・北海道主催による〝2・14北海道国鉄集会〟が札幌市教育文化会館で悪天候の中、30人弱の結集で成功裏に開催されました。 札幌圏連帯労組の仲間による開会挨拶から始まり、事務局の2人の仲間が基調報告を行いました。国鉄解雇撤回闘争の歴史的総括 「国鉄1047名解雇撤回闘争の歴史的総括」が提起されました。趣旨は「1987年4月1日に国鉄分割・民営化が強行されてJRとなり、30年という長い期間にわたり国鉄闘争が闘われてきたが、当初これほど長期にわたって闘
月刊『労働運動』34頁(0312号03/03)(2016/03/01)


2・14北海道国鉄集会
不当解雇から29年! 闘いはこれからだ

 暴風雨の中、新潟市で「安倍の戦争と非正規職化をゆるさない!2・14国鉄集会」が、千曲ユニオン、北陸ユニオンの仲間も駆けつけ、66人の結集で開催されました。最初に、司会の動労総連合・新潟の杉野彰書記長が「3月貨物春闘ストに立ち上がる」と宣言し、2月6日に急逝した元新潟市職労書記長や新潟県労働組合交流センター代表を歴任した斎藤実さんへの黙祷を行いました。参加者は会場に掲げられた遺影を前に、「いつも困難な道を選択してきた」と周囲から言われるほど不屈に闘ってきた故人の意思を引き継
月刊『労働運動』34頁(0312号03/04)(2016/03/01)


2・14新潟国鉄集会
NTS解雇撤回! 3月春闘ストを闘うぞ!

 2月14日、沖縄国鉄集会が那覇市内で開かれました。参加者は25人。この集会は、国鉄闘争全国運動・沖縄の第6回総会も兼ねて行われました。集会自身は国鉄闘争を基軸に、外注化阻止・非正規職撤廃・派遣法廃止をメインテーマにして非常に内容の濃いものになりました。 司会は、共同リネンサービス分会書記長の高橋徳臣さんが務め、開会あいさつは、国鉄闘争全国運動・沖縄の呼びかけ人である金城幸男さんが行いました。 また総会の議案提起を国鉄闘争全国運動・沖縄の真喜志康彦事務局長が行い、本集会の獲
月刊『労働運動』34頁(0312号03/05)(2016/03/01)


2・14沖縄国鉄集会
青年労働者が牽引した沖縄国鉄集会

白井徹哉(国鉄闘争全国運動事務局長) ★国鉄改革法と敗北主義を打ち破り、本丸決戦へ  7628人の国鉄労働者が不採用とされた1987年2月16日から29年、全国9カ所で国鉄集会を開催し、「JRに法的責任あり!」を高々と掲げJR資本に対して〈1047名解雇撤回・原職復帰〉を直接要求する署名運動を開始しました。◎国鉄改革法が示す「JRに法的責任あり!」 動労千葉の鉄建公団訴訟は昨年6月30日、最高裁判所をして〈不当労働行為意思のもとに不採用基準が策定された〉ことを明確に認めさせま
月刊『労働運動』34頁(0312号03/06)(2016/03/01)


JRへの新署名で本丸決戦を闘い労働運動再生へ!

軽井沢スキーバス事故の死者は15人になった。許せない。犠牲者を心から哀悼する。ドライバーには一切の責任はない。  「倉庫のような部屋で仮眠するだけ」「熟睡できず、疲れが取れないまま運転する」「高齢ドライバーはつぶし(転職)もきかず、低賃金に甘んじざるを得ないので、バス会社にとって都合がいい」マスコミが報じる同業者(バス運転手)のことばだ。 競争相手は増え、パイは縮む。拘束時間は限界まで長時間になり、固定残業手当のインチキで賃金も下がる一方だ。 悪夢のような状況がドライバーを
月刊『労働運動』34頁(0312号04/01)(2016/03/01)


声明 軽井沢スキーバス事故を二度と繰り返すな! ドライバーは闘う組合へ!

 ※2名の仲間を2月18日奪還! 合同・一般労働組合全国協議会  本日2名の仲間を奪還した。この弾圧は伊勢志摩サミット、3月7日から開始される米韓合同演習―5015作戦計画―朝鮮侵略戦争を前にした前代未聞の戦時型弾圧・労働組合壊滅攻撃だった。しかし、検事勾留を許さず、直ちに奪還したことは偉大な勝利である。国労5・27臨大闘争弾圧や法政大学弾圧への暴処法の適用に対して、現場の労働者、学生が完黙・非転向で闘って勝利してきた闘いの蓄積の上に、新たな勝利の歴史を切り開いた。権力・資本
月刊『労働運動』34頁(0312号05/01)(2016/03/01)


「暴力行為等の処罰に関する法律違反」を理由にした関西合同労組に対する不当弾圧弾劾!

大木 勇次 (東京交通労組6号乗務支部執行委員) ●都営地下鉄の運転士です ―どういう職場ですか。 大木 東京都交通局で、都営地下鉄三田線の運転士をしています。現在の職場に配属されたのは21年前です。  高校を卒業して1990年にJR下請け会社に入り、大井工場で車両の内装の仕事をしていました。その時、出向の国労の人から「運転士になりたければどんどん試験を受けろ」と言われ、都の交通局が地下鉄の駅員を募集していたのを教えてくれたので受験しました。 1992年に都の交通局に入りま
月刊『労働運動』34頁(0312号06/01)(2016/03/01)


私の職場 第7回
新経営計画、駅の管区化との闘いは民営化との闘い

鷲見 貢(動労西日本米子支部長)  1月23日、鳥取県米子市公会堂の集会室で、動労西日本などの呼びかけで、伯備線で亡くなった3人の保線労働者を追悼しJRを糾弾する「伯備線事故10周年弾劾・三江線廃止絶対反対!米子国鉄闘争集会」を開催した。 集会の冒頭、あいさつに立った動労西日本の大江照己委員長が、死者15人を出したスキーツアーバスの転落事故に触れ、「国鉄分割・民営化を根源とする社会丸ごと民営化、外注化・非正規化の結果であり、バスにおける尼崎事故、伯備線事故だ」と指摘し、安倍
月刊『労働運動』34頁(0312号07/01)(2016/03/01)


1・23伯備線事故10周年弾劾・三江線廃止阻止集会

小泉義秀(東京労働組合交流センター事務局長) 同一労働同一賃金・同一価値労働同一賃金  安倍が1月22日の施政方針演説で「同一労働同一賃金」の実現を掲げ、5月にまとめる予定の「ニッポン1億総活躍プラン」に具体的な制度を盛り込む考えを示したことで、「同一労働同一賃金」の問題が一気に焦点化してきた。 安倍は「労働者の職務に応じた待遇の確保等のための施策の推進に関する法律」(2015年9月16日公布・施行)の具体化の検討を指示した。これは改悪派遣法を補完する立場で、自民・公明・維新
月刊『労働運動』34頁(0312号08/01)(2016/03/01)

労働組合運動の基礎知識 第17回

 1月30日、東京・秋葉原の鈴木たつお弁護士事務所において、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の闘争本『非正規が闘って、勝った!』(東京西部ユニオン編)の出版記念会が開催された。 鈴コン分会は3ヶ月雇用の非正規の生コンドライバーがつくった労働組合だ。国鉄1047名解雇撤回・外注化阻止の労働運動を学び、大半が非正規職の職場に労働組合を立ち上げ、劣悪な労働環境を改善するための順法闘争やストライキに決起して闘い抜いてきた。そして、会社側の総力をあげた切り崩しや分断工作による
月刊『労働運動』34頁(0312号09/01)(2016/03/01)


鈴コン本出版記念会 新たな戦闘宣言!
関西生コン支部、港合同、動労千葉が祝福・連帯のあいさつ

(写真 ダイヤモンド・ザイより転載)  日銀は1月29日、マイナス金利の導入を決めた。年初来、同時株安が止まらず、15年10~12月期のGDP成長率も2期連続マイナスとなる中で、日銀は対応を迫られていた。黒田総裁は、絶対にありえないと断言していたが、前言を翻すかたちで、ECB(ヨーロッパ中央銀行)に続いてマイナス金利導入に踏み切った。マイナス金利は通常はありえない政策だ。日本経済(そして世界経済全体)がある意味で緊急非常事態に入ったのだ。 具体的には、各銀行が日銀当座預金口
月刊『労働運動』34頁(0312号10/01)(2016/03/01)


時代を解く (9)
マイナス金利導入 日銀「異次元緩和」政策が破綻

(写真 1・30民主労総全国労働者大会) ●1・22労働改悪2大方針  1月22日、イギクォン労働部長官が労働改悪「2大指針」を発表した。  「低成果者」解雇のための「公正人事指針」と賃金ピーク制導入のために就業規則を使用者が一方的に改悪することを許容する「就業規則解釈及び運営指針」という2つのガイドブックが発刊された。法的効力のない行政指針によって労働者階級が長い年月の闘いで勝ち取った権利を一挙に奪い去ろうとするものだ。 これに対して民主労総はこの指針が施行される2月25
月刊『労働運動』34頁(0312号11/01)(2016/03/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№-09
労働改悪に対する民主労総のゼネスト臨戦態勢は続いている!

大谷 京子(東京都北区職員労働組合)  昨年統一地方選で話題になった地方議員の一人に、東京都北区議会でトップ当選した「筆談ホステス」の女性がいます。「日本を元気にする会」公認候補で、「すべての学童クラブを19時まで延長」と公約を掲げていました。これが発端で今、学童クラブの現場には悪辣な攻撃がかけられています。 昨年9月、区当局は「育成時間拡大」、すべての学童クラブを2016年4月から19時までとする提案を出してきました。組合あての文書で当局は「指定管理や委託の学童クラブは19
月刊『労働運動』34頁(0312号12/01)(2016/03/01)

ひめじょおん――女性部から
許せない! 「学童クラブの育成時間延長」攻撃

一九六〇年代 鉄鋼労連の敗北(1)  一九五〇年代総評所属の有力な左派産業別連合体に鉄鋼労連がありました。ところが七〇年代に入るころ、鉄鋼労連指導部から左派(社共両党員)は一掃され、右派組合に変貌していました。これまでお話してきた五〇年代、大争議の過程で第二組合が生まれ、やがて第一組合が衰滅するという右派化がよく起こりましたが、六〇年代には大組合の執行部が選挙を通じて右派に乗っ取られるというケースが増えました。鉄鋼や造船などに多かったが、鉄鋼では労連全体として右派化したわけで
月刊『労働運動』34頁(0312号13/01)(2016/03/01)

戦後労働運動史の中から第33回

 全国労組交流センター第23回定期全国総会に参加された代議員・傍聴者のみなさん! 労働者学習センター第16期労働学校への参加を訴えます。  労働者学習センター労働学校は、第1に階級的労働運動のリーダー建設という決定的役割を担っています。それは資本との非和解的闘いを貫くことを通して建設されます。階級的労働運動は資本への怒りを基礎に、時代認識・路線・具体的方針と戦術などの全体を階級的団結の強化・拡大で総括します。この階級的労働運動の学習が本格的に求められています。「闘いなくして理
月刊『労働運動』34頁(0312号14/01)(2016/03/01)

労働者学習センター(動労千葉労働学校) 第16期労働学校への参加の呼びかけ。カリキュラム

2月は、全国労組交流センター総会、国鉄集会と新たな闘いが始まった月だった。「ゼネストを組織する労組交流センター」への飛躍は大変な課題だが、国鉄闘争と韓国民主労総の闘いがその展望を示してくれている。新たな挑戦に踏み出そう!(S)
月刊『労働運動』34頁(0312号15/01 )(2016/03/01)


編集後記

2・5~7岩手 日教組教研集会で情宣 2月5~7日、岩手県盛岡市で日教組第65回教育研究全国集会が開催された。2011年3・11以来、被災地での初開催となった。みやぎ労組交流センターを先頭に「戦争・改憲と労働法制大改悪を狙う安倍を倒そう」「民主労総ゼネストと連帯しストライキで闘う日教組をつくろう」と訴え、情宣を行った。 2・21神奈川 小田原で解雇撤回へ宣伝と抗議 動労神奈川は2月21日、時廣慎一組合員の解雇撤回を求めて小田原駅前での宣伝行動と東日本環境アクセス小田原事業所
月刊『労働運動』34頁(0312号16/01 )(2016/03/01)


PhotoDocument 2016年2月