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労組交流センター第28回運営委員会の総括

月刊『労働運動』34頁(0307号02/03)(2015/10/01)


ゼネストで安倍を倒し戦争を止める
全国労組交流センター第28回全国運営委員会の総括 飯田英貴(事務局長)

 安保戦争法案の採決強行に対する怒りの中で、9月21~22日、全国労働組合交流センターは第28回拡大全国運営委員会を開催した。
 安保関連法案をめぐる国会闘争は、労働者が本来持っている力に目覚め、社会を動かすのは私たちだと誰もが感じた歴史的な闘いとなった。「戦争は絶対に許さない」と一人ひとりが人生の決断をして立ち上がり、顔も知らない者同士が団結し、国家権力のあらゆる規制を突き破って実力で国会前の車道を解放区にしたのだ。この経験と感動は決して消えることはない。
 安倍は安保国会の過程で労働者の闘いを根絶やしにすることを狙ったが、その狙いは大きく打ち破ることが出来た。本当の闘いはこれからだ。
 安倍は本気で戦争をやろうとしている。「違憲訴訟」や「落選運動」、日本共産党が言い始めた「国民連合政府」では現実は何一つ変わらない。戦争を生み出しているものは資本主義の根底的危機だからだ。労働者が生きていけない現実と戦争の根っこはひとつだ。だからこそ、労働者の団結した闘いに現実を変える力がある。
 全国運営委員会では、この労働者階級の歴史的闘いを議会内的に封じ込めるのか、それとも実力闘争として発展させるのかをめぐる国家権力や反動との非和解の激突が始まったのだと鮮明に打ち出し、闘いの先頭に立つ決意を新たにした。

朝鮮侵略戦争阻止! 11・1労働者集会へ

 すでに朝鮮半島をめぐって戦争は一触即発の情勢だ。先日行われた米韓軍事演習は、「自衛権行使」を掲げて北朝鮮に対する先制攻撃を行う演習として行われた。安保関連法の強行採決は朝鮮侵略戦争に参戦するためのものであり、絶対に許すことはできない! 
 これに対して、韓国では労働運動のナショナルセンターである民主労総が戦争と非正規化を推し進めるパククネ政権を打倒するゼネラルストライキを闘っている。財界の利害を代表するパククネ政権を倒して、戦争も非正規職もない社会を労働者がつくろうと闘っている。
 全国運営委員会を通して私たちは、「労働者の団結と国際連帯が戦争を止める! ストライキで闘おう!」という路線を打ち立て、新たな闘いを開始した。
 動労千葉が10・1の外注化反対・非正規職撤廃のストライキを、同時に戦争法採決強行に反対するストライキとして闘ったことは決定的だ。労働者は労働組合で闘う中で、自分たちの職場の狭い利害をこえて労働者全体・人民全体の利害を守る立場に自らを立たせて闘う。
 国会闘争の経験と動労千葉のストライキは、労働組合の本当の力を多くの労働者に甦らせるものとなるはずだ。動労千葉に連なる動労総連合を全国に建設する闘いは、日本において戦争を止めるゼネラルストライキを闘い取る歴史的な挑戦だ。
 すべてを11・1労働者集会の1万人結集へ! 全力で闘いぬこう。