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9・18~19全国労組交流センター拡大運営委員会の報告

月刊『労働運動』34頁(0319号02/01)(2016/10/01)

 9月18~19日、都内で「全国労組交流センター第29回拡大運営委員会」が開催された。各地区・各職場での階級的労働運動の再生に向けた格闘や教訓が出され、活発な議論となった。
 なによりも韓国・民主労総から提起された11月日韓の国際共同行動の取り組みが、戦争と労働法制改悪との闘いを軸とした世界史的意義を持つ闘いであり、その成功に全力をあげようと確認された。

戦争と労働法制解体阻止の11月集会へ職場から総結集を!

― 9・18~19全国労組交流センター拡大運営委員会の報告 ―

●特別報告―辻川慎一代表

 ドイツ機関士労組のクルト・シュナイダーさんは、来日して動労千葉の闘いを学び、韓国の民主労総の戦闘的闘いを見て、それをドイツで実現することを決意した。2年を経て1000人の支部長になった。ドイツも動労や国労のような組織があり御用組合だ。ドイツの労働組合は1970年以来ストライキをやっていない。1000人の団結を作りドイツ機関士労働組合を作り変え、動労水戸をドイツに招いてくれた。
 ゴアレーベン(核廃棄物最終処分場建設反対を闘っている村)に行った。ドイツは原発を止めているが、核兵器製造はやめていない。三里塚闘争のように実力で止めている。ゴアレーベンとクルドさんを結びつけたのは我々だ。なぜ頑強な闘争が成立したのか。彼らは動労千葉
Tシャツを着ている。動労水戸や福島の闘いを熱心に聞き、「信じられない」と皆が拍手する。この頑強さは絶対反対だからだ。
 信じられないがベルリンの鉄道は運転士だけがいて、車掌も駅にも人がいない。電車が止まると運転士に「日本から鉄道の労働組合が来ている」と紹介してくれる。駅に組合員がいると話し込む。なぜ2年間に組合員全体をとらえたのか秘密がわかった。1000人の組合員一人ひとりと話し信頼関係をつくっている。団体交渉は全部本部がやる。会社側のグループと経営者協議会の委員を決める。彼は「労働者のために」というグループを作り、3人の経営協議会のメンバーを出している。その情報を正確に伝える。判断するのは組合員だ。1000人の現場の力で押しわたる。経営者協議会という場を使って行っている。本部批判はしない。資本との闘いを示すことが重要で、本部批判が重要ではない。動労千葉のネームバリューが広がっている。會澤組合員が動労水戸の幟(のぼり)を立てていると、めずらしくて質問される。ロイター通信や緑の党からも取材がきた。ふくしまとゴアレーベンは一体だと考えている。世界的に孤立していない。ふくしまは警告するという写真を飾っていた。私は、ホロトラの中で聴衆が見えない中で発言したが受けた。国鉄の闘いを広げながら世界とつながりたい。被曝労働拒否の闘いは世界に通用する。

●動労千葉 2月中旬にCTSの就業規則改悪案が出され、4月実施は阻止した。8月30日に再提案があり10・1実施を強行しようとしている。CTS労組は1回の団交で提案をのんだ。非組合員の人で契約を拒否している人もいる。私は契約社員で働き始めて2年9か月になる。1年更新の職場でどう闘うか。非正規であっても職場が爆発したら勝負ができる。最大の根拠は現場で自分たちが仕事をしていることだ。特急「あずさ」が帰ってきたらすごいゴミが出る。特にトイレは大変で、清掃抜きに営業運転はできない。現場で仕事しているのは俺らじゃないか、最大のポイントはそこだ。仲間を組織してストライキができる力をつける。今回の労働法制改悪の本質は、組合を通した集団的労使関係から個別的契約関係に変えることだ。就業規則改悪は意見を聴取するだけで変えられる。みな短期契約で、「サインしないと9月で終わり」となる。どう闘うか。業務は俺たちしかできない。だからここで勝負する。非正規でも怒りだ。春の就業規則改悪攻撃にはCTS労組役員もローンがパンクして払えなくなると怒っていた。CTS役員は天下りが多く、多額の金が支払われている。昔は手当もあり、手取りで25万円くらいもらっていたという。しかし下請け会社が再編されCTSになり賃金が下がった。その分が天下り役員に回っている。天下りに対する怒りは大きい。課題は10・1強行に対して職場の多数を組織することだ。幕張、木更津、京葉でも勝負できない数ではない。職場全体を対象化することが大事だ。11月集会に向けて頑張っていきたい。

●奈良 11月共同行動に向かって飛躍が求められている。2018年の総非正規化への転換にむけどう闘うか。金儲けに対する怒り。下水道民営化に対する怒りだ。本年度は解雇されない闘いを切り開いた。転換は昨年10月執行委員選挙でした。執行委員選挙に出たら落とされたりした。奈良の闘いで重要なのが、50人規模の教育支部の闘いです。特殊勤務手当全廃の攻撃がきた。自分たちは特殊勤務手当をもらっていないが、なぜこの闘いをやるのか議論した。今後7か月の空間を利用して裁判も検討している。

●群馬 私も解雇撤回闘争を労働委員会で闘っている。群馬は中央タクシー分会が闘いの軸だが、他の職場で新たな組合員が増えた。13年運転手をやってきた人が無呼吸症候群を理由に解雇されそうになったり、残業を80時間もやっているのに賃金が少ない、交通費も出ていないなど、ひどい職場だった。新しい労働者は基本給が2万少ないので、パワハラをやってコストの高い古い労働者をやめさせる攻撃がある。中央タクシーの闘いからこういう闘いが始まった。

●北大阪 一番大事なことは2018年問題だ。労働者の力で変えるために時代認識をはっきりさせる。奈良市従の労働者が決断した理由は労働者の誇りだ。民営化の重要な部分で水質管理をしている労働者をつかんだ。入札をして民営化が決まったが、ストップさせたのは専門的な労働者をつかんだからだ。高浜原発で8月27日避難訓練のために自治体労働者を動員する計画を出してきた。1万数千人の計画をしたが実際きたのは1000人。反対行動をして新聞にも我々の申し入れ書の中身が出た。2018年全員解雇の時代にどう闘うかが課題だ。

●東京西部 小池都政が狙っているのは何か。築地市場の移転問題は、汚染と利権の塊で最初から問題だった。移転阻止で闘う。都労連に攻撃をかけている。9月28日から都議会が始まる。そこに登場して闘う。小池都政との激しい闘いになる。都政を革新する会の名にかけて闘う。

●動労水戸・石井真一委員長  常磐線全線開通に7月12日、動労の水戸・福島・東京でストライキを含む闘いを行った。仙台から小高までの開通攻撃が来る。これを粉砕して我々が安倍政権を打倒する闘いを行う。動労水戸30年を迎え『燎原の火のごとく』というタイトルの30年史を出す。茨城の労働者集会をやる。「働き方改革」の実態を暴露する必要がある。10・28から始まる出向無効の裁判は大法廷で行われる。偽装請負をはっきりさせる。出向は組織の弱体化を図るものだ。動労水戸もスキル評価で試験には受からない。それは許さない。

●大阪A 都労連決戦方針が出された。労働組合つぶしに出てくる。奈良で始まった民営化反対の闘いが全国化する。大阪市従の組合は、転籍に応じろという方針。転籍意向調査が始まっている。退職・転籍攻撃だ。一人でも拒否が出ると解雇撤回闘争になり破たんする。東京都の労働組合員が絶対反対で登場すれば権力をとれる。

●沖縄 沖縄闘争は全島ゼネスト情勢だ。沖縄県民大会で1万枚の労働者の新聞を撒いた。星野絵画展に来てくれる人は前から気にしていたという。来年3月は国際連帯集会をやりたい。NTT労組の九州総支部・沖縄分会は1000人のうち5割が非正規。2018年を待たず3人の労働者が解雇された。10・2国鉄集会を行う。IJBS労組は最高裁の闘いになる。北中城では保育所を民営化する攻撃がある。反対する人を市長が呼び出して恫喝をかけている。青年を11・12ソウルへ派遣したい。

●宮城 11月11日全金本山労組が全国闘争としてストライキを行う。東北大の非正規職員の雇い止めとの闘いは、日共指導の職場だが、我々がビラを撒くと圧倒的に注目された。仙台市職選挙に仲間が立候補した。今まで社民執行部とどこが違うのかと言われてきた。二重執行部のようにやってきたが決断した。委員長選挙と執行委員選挙をめぐって激しい討論になった。社会福祉支部の絶対反対の闘いの中で激しい討論をして大前進をした。体制内と決別してやる。自分が決定的だと位置づけて闘う。自分たちが支持されていることをつかみなおす闘いだった。どんな結果が出てもいい。すごい闘いに決起した。

●徳島 徳島医療労組です。9・4の結集ありがとうございます。星野さんが今年は獄壁がなくなったと言っている。星野闘争の路線転換。政権を揺るがす闘いで取り戻す。リーダーを取り戻す位置づけで闘っている。。職場闘争と星野闘争が一体で闘われた。仲間の門前闘争に30人を超える仲間が集まった。団結を総括軸にする。11月集会に徳島は50人を組織しないと1万にならない。

●動労千葉・中村仁 動労千葉の12名が不当に解雇された。JRに責任があると団体交渉を申し込んだら、当該じゃないと回答してきた。設立委員会とJRは同じだから責任とれと要求した。我々を採用しろという10万署名運動を行っている。物販と一緒に『月刊労働運動』を持って11月集会を呼びかける。地域の闘いが11月集会を成功させる。30年前に解雇になって北海道に行ったが、何もわからなかった。皆さんのおかげです。まだ我々は少数派だが、多数派にならなければならない。若い人が集まる11月集会にしていこう。4月にアメリカに行ってよかった。闘いは楽しいと訴えたい。11月に集まろう。

●常任運営委員・星野 朝鮮半島で火を噴く戦争に対して革命を対置する闘いが求められている。4大産別が問題になった。JP労組指導部を打倒することをはっきりさせないと問題にならない。関西で5年雇い止め攻撃に不当労働行為だと労働委員会闘争を始めた。僕も続きたい。物ダメというのはサポタージュではなく丁寧な仕事をすることだ。郵便番号、住所をきちんと見てやる。僕も毎年フラクションを作っても人事交流で飛ばされてきた。仲間を組織する。

●北摂 郵政のスキル評価で5年の無期転換を問題にして労働委員会に申し立てした。非正規労働者に対するスキル評価は支配介入と不利益取扱いだ。すぐ反論が出てきた。西田さんは、労働委員会は大事だが職場闘争抜きにありえないと提起してくれた。その点は重要だ。労働委員会を闘う目的をはっきりさせる。時代認識だ。今までの在り方を全部転換する攻撃が18年を契機に始まろうとしている。我々の闘いが敵の無準備性をひきだした。2018年までの過程をゼネストに転化する闘いにしたい。府労委闘争はJP労組を打倒する闘いとしてやりたい。大会ではJP労組は闘う組合員を逮捕させることに踏み切った。府労委闘争の契機は労働の奪還論から来ている。なぜ正規・非正規で分断されるのか。5年で解雇するスキル評価は2段階になっている。基礎評価があり、2回連続だと無期転換できない。勤務時間を守っていないと2回言われたら無期転換できない。210円時間給で下げられる。新人事制度で正規も分断される。賃金制度は5人組制度のようなもので、あなたのグループで成績が割ると賃金を下げられる。210円下げられた非正規の仲間と話してみた。決起できない非正規がいるが、非正規の存在そのものが間違いだと話すと目が輝いてきた。府労委闘争を通して職場闘争を闘う路線を貫きたい。さらに議論して全国で闘いたい。11月集会に郵政労働者を組織して闘う。

●常任運営委員・吉野 東京決戦だと実感する。動労総連合を建設する方針が間に合った。ウォーターフロント特区というがリニアの駅を作る攻撃も来ている。関西の力で倒された上山がブレーン。上山は満員電車ゼロにするとか地下鉄の民営化で東交が対象化されている。東交をめぐる決戦は国鉄決戦でもある。動労東京の職場で団体交渉の準備をしている。根底に清掃の労働者の怒りがある。職場に団結を作る。労働法制改悪を阻止する。2018年問題の核心も都の労働運動を解体する攻撃だ。都労連の主力は国鉄闘争で作ってきた。青年を獲得する。

●神奈川 9月10日に11月集会への総決起として動労神奈川の時廣君とJP労組の小平君の労働委員会闘争を闘う全県的な集会をやった。決意した青年とどう団結できるか。小平君は「あんたらどう連帯しようとしているのか」と言っている。強制配転を拒否するのは人間関係を壊すから大変だったが、自分が変わることによって全体を変えることができると言っている。  やまゆり園事件をどうとらえるのか。神奈川交流センターとして声明を月刊労働運動に掲載した。障害者も労働者階級であり、共同性の中で団結することをはっきりさせた。18年問題は私は横浜の非正規の職員ですが4回更新で5年までと就業要項が変えられた。自治労横浜の質問に当局は国の指導だと回答した。行政サービスコーナーの嘱託を廃止しようとしている。非正規職撤廃で闘う。11月集会に組織する。

●東京 都労連決戦を闘うために発言したい。小池は築地移転をめぐり全職員を粛正すると許せないことを言っている。満員電車ゼロとか言っている。小池はバスの運転手が年収1000万円得ているというがそういう人はいない。デマだ。現場にかけられている攻撃に一つ一つ反撃し、具体的に闘うことが重要だ。地下鉄では事故が激発しています。ワンマン運転で自動運転ですが、ボタンを押すだけです。運転手がドアを開けるのを忘れたことがあった。合理化が行きつくところまで行っていた。労働強化ということが同僚と討論して分かった。メトロの半蔵門線で乳母車が挟まって動いて止まった事件があった。乗客にそうさせたのは新自由主義のせいだ。地区の議論を自己解放的にできるようにしていきたい。

●大阪B 11月集会の意思一致にむかって2108年問題を意思統一したい。労働法制改悪攻撃は僕らが闘えばすべてが不当労働行為になる。労働組合をつぶせなかったことに確信がある。2000万の非正規労働者が解雇され、正規労働者が非正規にたたきこまれる。拠点があればすべてを束ねることができることが動労千葉や奈良市従の闘いとして示されている。11月に向かってゼネストを組織しよう。

●教労 自民党のホームページに密告サイトが立ち上がったが、批判が出て削除された。体制内が「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを下ろそうとしたが、組合員と共にスローガンを取り戻した。職場の仲間を対象に組織する。11月集会の提起を職場会で、戦争になる前に戦争を止めようと提起した。どういう情勢に来ているのか、5015計画があると話した。韓国の民主労総がそれに対して闘っている、日本の労働者と一緒でなければ止められないと、分会賛同とチケットを提起した。みんな、はじめて聞く話だった。私は職場の一人を組織する。三浦半島教組の権力を取らなければならない。

●東大阪 職場は労働組合が自主管理している。八尾北を拠点に地域ソビエトを作る闘いだ。経営的に儲けていく考え方と党派闘争をしてきた。生きさせろの闘いが始まった。病気になった人を見る医療だけでなく、予防医療への転換があった。来年4月から指定管理者制度の攻撃がかかる。支部や労組の青年が結集してきている。11月東京―韓国の闘いをやっていきたい。

●千葉 ユニオン習志野の2人の弾圧との闘いへ支援ありがとうございました。千葉から1000人を組織しようと闘っている。7月ユニオン習志野の弾圧を跳ね返した。医療職場で組合を結成した。千葉では4労組を軸に闘う労働組合を甦らせる闘いをしている。それを4大産別に拡大したい。千葉で教育労働者の集会もやる。自分は自治体職場で、2018年非正規職化をすえて闘うこと、民営化との闘いが焦点だと思う。どんな小さなことでも総非正規職化に向かう動きがあると感じる。

●東京・三多摩 八王子の日本機械の拠点化、国分寺の拠点化を進めてきた。地区集会をやる。医療・福祉の職場で拠点を作りたい。やまゆり園事件は労働組合の拠点が解体されることにより起きた。私は、労働の奪還にネガなとらえ方をしていた。自分の仕事に誇りを持てないことがあった。入院病棟にいる。保護室を増設する攻撃がかけられている。やまゆり園事件と連動している。人減らし攻撃である。分割・民営化、非正規職化が事件を引き起した。11・6は労働者の隊列を登場させたい。

●東京北部 昨年9月に川崎のアミーユで転落事件が起きた。それから1年、やまゆり園事件が起きた。労働組合を作って闘うことがやまゆり園事件のようなことを起こさない。アミーユ支部を単組にすることにした。経営が変わったことで攻撃が激しくなった。資本が「虐待をしたことがあるか、見たことがあるか」というアンケートを行ってきた。30数人のうちの20数人がアンケートを拒否してアンケート用紙を組合に託した。会社は業務命令違反で処分をちらつかせたが、団交で「業務命令ではありません。謝罪する」と撤回した。資本は「損保の家」に変わった。アミーユ支部は全国の介護労働者に訴えて闘う。北部では介護労働者協議会を結成した。協議会を作って練馬地区の労働者を組織する。精研労組、アミーユ労組、レッズなどの労組で協議会を結成した。

●動労西日本 2018年が階級決戦で今から準備する。私は5・27弾圧で獄中に入った時、病気だからと言っても薬を出さない。生きよう、闘おうとして体調がよくなった。階級と歩み出すと元気が出る。病気の人は救済の対象ではない。闘う主体だ。精神的な病気の青年に対しても、出勤して動労西日本の仲間と連帯して彼自身を変えることができる。階級の中に生きて闘える。それを5・27で学んだ。

●岡山 やまゆり園事件の問題は、民営化の過程で引き起こされた。「価値のない命」の抹殺だ。岡山大学方式はメディカルセンター方式だった。全員解雇の国鉄分割・民営化方式だ。10割非正規化攻撃で、年度末の更新の時に非正規の1年契約の講師で25年働いてきた人に雇い止め攻撃がかけられた。就業規則上は30日前に通告しなければならないが、当局は1年前に解雇予告していると言った。2週間しか時間がなかったが怒りをぶつけて、3月31日雇い止め通告を撤回させた。2018年に構えてこの攻撃を撃ち返していきたい。11月に向けて戦争情勢を革命情勢ととらえる。11月労働者共同行動は戦争が始まる前に止める勝利の可能性。今まで訪韓したことがないが今年は行く。産別部会として800万医療福祉労働者の方針を出せる交流センターにしたい。産別中央に情報を集中してほしい。

●動労新潟 11月集会に向かって県下の労組オルグに分担して回っている。動労千葉物販に入る自治体だけでなく、今まで行ったことがない労働組合にも入ることにした。八代君の解雇撤回闘争を闘っている。地労委にJR東日本を公の場にひきずりだし闘う。私自身の職場における闘いは、小さいとはいえ掲示版を認めさせた。。職場で一人を獲得するのが勝負。日刊動労千葉の中身を書いていく。仲間を獲得して闘いたい。

●常任運営委員・山口 11月集会は何なのか。執行委員会にかけても「動労千葉とは一緒にやらない」と否決するといった攻防を闘ってきた。今まで11月集会に組合は賛同してきた。しかし、組合が賛同したから組合員が参加するかというとそうでもない。青年を組織し13人が結集したことがある。しかし合理化攻撃が来た時、組合として闘えなかった。それで次の年は4人しか参加しなかった。問題は指導部の問題だ。指導部がストライキを指導できるかだ。

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※田中康宏代表の提起

11月集会を日本の労働者の「希望」として組織しよう!

 訴えたいことは一つです。全力を尽くし、命がけで11月集会を成功させたい。日本の労働者が世界の労働者と固くスクラムを組んで闘いの最前線に立っていることを示したい。
 一番大事なことは、民主労総ソウル地域本部から提起された意味を明確にすることです。この訴えに真正面から応える立場に立たないと力は生まれてこない。このエールを力にできるか否かは僕らにかかっている。
 第一は、資本主義の危機が抜き差しならない段階に入っていることです。安倍政権は、戦争法を強行し改憲に突き進んでいる。アメリカは韓国にサードを配備し空前の規模で米韓合同軍事演習を行う。北朝鮮は核実験で対抗する。中国は南沙諸島の軍事基地化を進めている。背景にあるのは発展の余地を失った資本主義の出口なき危機です。
 韓国民主労総は、この情勢の中で新自由主義との闘いの最前線に立っています。1年以上に及ぶゼネストの中で指導部の多くが獄中に囚われながら、不屈に闘い続けている。この闘いに世界の労働者階級の帰趨(きすう)がかかっている。民主労総ソウル地域本部が「共に全世界に呼びかけよう」と僕らを選んでくれたことに真剣に応え、それを組織化の力にする。
 ベトナム戦争やイラク戦争の時、国際的な反戦闘争が起きた。しかし今回は、戦争が始まる前に戦争を止めなければいけない。東北アジアの戦争を絶対に許してはならない。日韓の労働者が固く手を結び世界に呼びかけたら、実現不可能ではない。そのことを民主労総の提起によって気づかされた。これを全職場、全地域で訴える。日韓、世界の労働者が手を結んで戦争を止める力がここにあると。その意味で11月集会を日本の労働者の「希望」として組織したい。
 第二に、民主労総の闘いは、命がけで「社会変革」をめざす断固たる決意と、原則的でかつ誰にも伝わる言葉と行動で訴える大衆路線、柔軟で変幻自在の戦術、そしてひたむきな組織化の努力によって、右も左もすべてを率いてゼネストを貫徹している。一方、13年に及ぶ連帯闘争の中で、僕らもその闘いに相当深く影響を与える存在としてあった。今度はわれわれが日本でそれを実現しなければならない。あらゆる職場・産別で怒りの声と結びつくことのできる行動をつくりあげ、労働運動を甦らせる。それができたときに僕らの闘いは歴史を動かす連帯行動になる。11月集会に1万人集める力をつくりあげることこそ民主労総のゼネストへの真の連帯です。その意味で今年の11月集会は単なる集会ではない。これまでとは違う歴史的挑戦であり、その中身を作りあげよう。
 第三に、労働法制改悪の問題です。世界の階級闘争を見れば明らかな通り、ゼネストはこの攻撃と対決する中から組織される。安倍の「働き方改革」を絶対に阻止する固い決意に立つ。我々は、外注化反対闘争、CTS就業規則改悪阻止闘争の中から攻撃の本質をつかんだ。どんなに小さくとも具体的闘いを開始することです。JRでは、鉄道の歴史の中で経験したことのない激しい労働強化がのしかかり、運転士が次々に倒れている。その怒りの声が工事用臨時列車のストライキによって一気に普遍性をもつ闘いになった。現実の矛盾に対し闘う中でしか労働法制改悪との闘いは成立しない。この時代は一つ踏み出した闘争が連鎖して拡大していく。国鉄闘争を闘い、勝利してきた勢力だからこそ、実践的立場から労働法制解体攻撃との闘いを訴えることができる。全力で11月集会の成功をかちとろう。
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労働法制解体に職場から闘おう! 11・6集会へ全力を!

― 拡大運営委員会の総括 ―

飯田 英貴 (全国労組交流センター事務局長)
 全国労働組合交流センターは、9月18日~19日に第29回拡大全国運営委員会を開催し、「11月国際共同行動」の成功に向けて、安倍の「働き方改革」=戦後労働法制解体攻撃との闘いを据えた提起と討論を行いました。
 重要なことは私たちが構えを変えたことにあります。「2018年」に向かって労働者の根底からの決起が始まる、その時代認識から自分の職場、地域の闘いを位置づけるということです。
 「解雇自由」「残業代ゼロ」の現実はすでに職場で進行しています。しかし、安倍の「働き方改革」はその延長ではありません。雇用や労働者の権利に関する原理的な転換です。
 労働契約法が定める「無期雇用転換ルール」を悪用し、1400万人とも言われる有期雇用労働者が継続雇用5年を前に「いったん全員解雇」されようとしています。そして無期雇用に転換しても時給制で定期昇給なし、これがこれからの「正社員」のモデルとされています。
 さらに、低賃金の非正規雇用労働者の切実な要求を逆手にとって、「同一労働同一賃金」で進められようとしているのは、正社員の賃金を非正規職並みに突き落とすことです。そうなれば、安倍の言う「最低賃金千円」は「最高賃金」にされてしまいます。「働き方改革」とは労働者が闘いとってきた生きる権利の根本からの破壊であり、今ひとつの改憲であり、戦争です。
 しかし、敵の攻撃が根底的であいまいさのないことの中にこそ、日本において階級的な労働運動を甦らせる条件が生まれます。
 ひとつは、「絶対反対」で闘うことが持っている「広さ」です。これは、動労水戸がドイツを訪問した際につかんだことですが、ドイツで反核反原発の中心地となっているゴアレーベンの運動が唯一掲げるスローガンが「絶対反対」だと言います。シンプルに「絶対反対」の一点であらゆる思想や世代の人たちがその違いを超えて集まり、強固に団結して戦闘的かつ長期にわたって闘っているのです。私たちが掲げてきた「絶対反対」とは、個別の利害、分断を超えて、労働者が階級的に団結できるスローガンです。
 いまひとつは「絶対反対」の中身です。安倍の労働法制解体攻撃は、人間社会の根本を成り立たせている労働を崩壊させ、社会を再生産させていく条件、人間的な共同性をすべて崩壊させるものです。私たちの「絶対反対」の闘いとは、自分たちの労働をめぐって、それが誰のものであり、誰のために何をやるのかという根源的なところから団結を組織していく闘いです。
 動労千葉が4月のCTSの就業規則改悪を阻止し、奈良市においては下水道の民間委託が4度にわたって阻止されました。いずれも正規と非正規が団結し、職場全体を組織する闘いとして展開されたことが、攻撃をはね返す最大の力となっています。その際、自分たちの労働に対する誇りが、団結と「闘えば勝てる」力を生み出したと総括しています。
 職場から、自らの仕事を武器に闘うこと、労働法制解体攻撃との闘いの核心は職場から闘うことにあります。職場の闘いをもう一度とらえ直し、11・6へ残り一か月、全力で闘いましょう。