月刊労働運動-Home> ひめじょおん > | 連載 >

ひめじょおん―女性部から 訪韓闘争に参加して

月刊『労働運動』34頁(0321号07/01)(2016/12/01)

ひめじょおん――女性部から
訪韓闘争に参加して―パククネも安倍も倒せる!

 野田 里美(兵庫労組交流センター女性部)

 初めて韓国に行き、11月12日の100万人を超える民主労総労働者集会、民衆総決起闘争とデモに参加し、その迫力と労働者の団結に感激しました。
 「パククネ打倒!」「パククネ退陣!」「労働法制改悪反対!」新自由主義政権への労働者の怒りが、数キロに渡る道路を埋め尽くす座り込みと、労働者・学生のデモとなり、言い尽くせない感動と解放感がありました。高校生・大学生から家族づれ、労働組合は数限りなくあり、この団結をもってすればパククネも安倍も打倒し、新自由主義を崩壊させ、革命が起こせると確信できる気がしました。まさに「内乱を革命へ!」という言葉がふさわしいと感じました。
 集会で、私たち日本の労働者が労働組合旗や横断幕を掲げているのを見て、集まる人々が写真を撮ったり声をかけてきて、韓国の労働者との交流をとることができました。合言葉は「団結!」「パククネ打倒!」。100万人もの怒りの方向は、労働者の党をつくり、革命へ向かう以外にないと訪韓闘争で確認できたと思います。
 1日目の集会、デモの興奮も残ったまま2日目は闘争現場を訪問しました。公共運輸労組、セウォル号犠牲者遺族の方の闘いに触れ、新自由主義によって犠牲にされた労働者階級の怒りが、日本では尼崎事故や電通での社員自殺であり、全く同じだと思いました。
 3日目の東洋セメント・旭硝子闘争激励行動は、テントの中での座り込み闘争で身を削るような闘争であり、労働組合潰しも資本家は掛けてくるが、怒りの団結で闘っていることを話されていました。資本による組合潰し攻撃はどこも同じであると感じました。
 その後、韓国民主労総との理念交流会に参加しました。11・6集会から行動を共にしてきた米独の労働者も参加しました。アメリカの労働者の「アメリカ大統領選挙は、労働者の党がないからトランプを選ぶことになった」という発言や、ドイツの労働者の「労働者階級は何をすればよいのか」、民主労総のアルバイト労組の方は、「国会で選ぶ人がいない」と発言されました。それらの発言に対し、「我々労働者に今求められているのは、労働者の政党をつくり、ハンサンギュン委員長が、田中委員長が党首となる労働者党が必要だ。日本では動労総連合を全国にという闘いをつくっている」と動労水戸の石井委員長が言われたことが、世界の全ての労働者階級を結びつけるものだと感じ、涙が出るほど感動しました。100万人を超えるデモと労働者党がつながった時、必ず世の中はひっくり返せると思いました。「新自由主義と闘うことで正規・非正規が団結し、奈良市従のように闘える」と関西の深町加代子さんが発言されたように、そこには労働者の党が必要であると確信しました。
 帰国の関係で交流会は中座しましたが、動労千葉の闘いを軸に闘ってきた我々の方針は正しかったと実感できた大事な交流会でした。職場拠点で闘いを広げていきたいと思います。