月刊『労働運動』34頁(0321号09/01)(2016/12/01)
農地強奪の最高裁決定を断じて許さない!
労農連帯を空港内外で作り出すことが勝利の道
10月25日、最高裁・大谷剛彦裁判長は空港会社の違憲・違法に蓋をしたまま上告棄却決定を下しました。専業農家である市東孝雄さんの耕す権利・生きる権利を否定し、100年耕し続けた血と涙と汗の結晶である農地=命を強奪する決定を許すことはできません。しかし、「終わったわけでも負けたわけでもない。勝負はこれからだ!」と反対同盟は新たな闘いに向け全力で闘っています。12・4緊急現地闘争―三里塚現地連帯訪問へ総決起を訴えます。
●三里塚現地へ連帯訪問しよう
反対同盟事務局と三里塚現地闘争本部は、恒常的に援農・現地見学、情宣活動、学習会・交流会を持てる決戦体制を決定しました。全国の職場から檄文・檄布をもって三里塚現地に駆けつけ、農地強奪実力阻止・ゼネストに向けて、反対同盟との団結を強化・拡大しましょう。同時に、反対同盟事務局が先頭で学習会・交流会の全国行脚に立ちます。職場闘争の一環として組織しましょう。●第三滑走路計画粉砕―空港労働者の獲得へ
「1億8千万円で農業をやめて寝て暮らせ」と迫る空港会社・裁判所に対して、「この畑を耕し、一本百円の大根をつくって仲間と共に生きる」。市東さんの「不屈」の生き様への共感が、周辺住民に広がり始めています。43回を数える周辺一斉行動の力です。農地強奪攻撃と軌を一にした第三滑走路建設・24時間化に対する周辺住民の怒りが爆発しています。ふるさとの破壊、人を殺す騒音・落下物、戦争になれば真っ先に攻撃対象となる空港拡張への怒りを束ね、ゼネストを組織しましょう。条件闘争で命は守れません。「命を守り育む」労働を奪還する「反合理化・運転保安闘争」を反対同盟・農民との連帯にかけて貫いたのが動労千葉のジェット燃料貨車輸送阻止闘争です。この労農連帯の闘いを空港内外で作り出していくことこそ三里塚闘争勝利の道です。先日、群馬合同労組の仲間が成田空港でビラまき行動に決起しました。成田空港廃港をかちとる闘いのカギを握るのは空港労働者です。その獲得は労働組合の課題です。動労総連合建設と一体で合同労組建設へ闘いましょう。