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西日本豪雨水害は地方切捨ての国家犯罪、編集後記、マンガ

月刊『労働運動』34頁(0341号17/01)(2018/08/01)


西日本豪雨水害は地方切捨ての国家犯罪、編集後記、マンガ

(写真 百本副委員長宅にて)

西日本豪雨水害は地方切捨ての国家犯罪

 7月の豪雨水害で、自治労倉敷の組合員の多くが被災しました。岡山労組交流センター会員である自治労倉敷の百本副委員長は自宅で被災し、自宅1階天井までと農機具が入った倉庫と水田が浸水しました。守安書記長と浅野書記次長は、真備支所(旧真備町役場)で被災し、車が流されました。
 現在も浸水した家財道具や畳、土壁の撤去作業が続けられています。百本さん宅の片付け支援に、動労西日本、岡山マスカットユニオン、徳島医療福祉労組や広島労組交流センターの仲間も駆けつけています。日教組香川三観地区教職員組合の仲間は軽トラックでゴミの搬出をしています。
 被災した真備町は、2005年「平成の大合併」で倉敷市に合併され、旧真備町職員組合は、自治労連と合併せず自治労倉敷を旗揚げし闘ってきました。堤防が決壊した小田川は、江戸時代に福山市の芦田川上流から高梁川に水を引くために、高低差が少なくされていました。以前も堤防が決壊したことがあり、危険が指摘されていました。しかし、川の中の木の伐採や川の付け替え工事など、管理が後回ししにされてきました。倉敷市への合併により、町の職員も年々減らされていた中で起きた人災です。
 安倍政権は高額の兵器を買い、辺野古基地建設に莫大な税金を投入しています。しかし、今回の豪雨災害では一人の住民の命も救えなかったのです。新自由主義の破綻を軍備拡大と改憲、戦争へと進む安倍政権と労働者階級は非和解です。絶対反対と階級的団結で闘いましょう。
 山田 和広(動労西日本書記長)

★自治労倉敷への救援カンパのお願い(郵便振替)
加入者名: 百万人署名運動・岡山 番号: 01340-0-43883

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編集後記

7・1国鉄集会が大成功した。改憲阻止を職場闘争を軸に作り出す闘いが始まっているからだ。改憲と労働組合破壊が一体で襲いかかっている。戦前と同じだが、それを自覚して闘うことでチャンスに転化できる。分岐点となる9月にむけて、8月の熱い闘いが始まる。(AY)