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9・10動労西日本のストライキ行動

月刊『労働運動』34頁(0344号06/01)(2018/11/01)


●9・10動労西日本のストライキ行動

(写真 五日市駅前広場でストライキ突入集会)


山田 和広(動労西日本書記長)

芸備線切捨て反対!始業前のただ働き強制をやめろ!五日市駅を拠点にストライキ決起!

 9月10日、動労西日本は全組合員の総決起で、山陽本線五日市駅を拠点にストライキを闘った。「7月の西日本豪雨災害を口実にしたローカル線=芸備線の切り捨て絶対反対!」「始業時間前のタダ働き強制をただちにやめろ!」を掲げ、改憲・戦争情勢下での労働組合破壊への反撃として闘われた。
 9月7日の団体交渉で、JR西日本は「芸備線の鉄橋流失は異常出水によるものであり、橋の耐力に問題はなかった」と、原因はすべて自然災害とし、百年前に作られた石を積み上げただけの橋脚を放置していたことを居直っている。そのくせJR西日本は、ばく大な資金を投入して、9月6日に広島駅ナカの商業施設を開業した。公共交通機関としての使命を投げ捨て、利潤追求に走るJR西日本を許すことはできない。

職場からの反撃で改憲発議絶対阻止へ!

 動労西日本の闘いはJR西日本に大打撃を与えている。
 追い詰められたJR西日本は、ストライキ突入を遅らせようと、施設管理権を理由にストライキ突入時間がきても組合員を解放せず、1分遅れて引き渡すという妨害行為に出てきた。JR西日本は現場労働者が1分でも遅刻すれば処分を出すくせに、自らはストライキ突入時刻の約束を破って開きなおったのだ。絶対に許すことはできない。
 大江照己委員長と指名ストライキに決起した岡崎昭夫副委員長を先頭に、五日市駅改札口の前で「ストライキ妨害を許さないぞ!」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけ、丸一日のストライキ行動をやりぬいた。

五日市駅前集会でスト宣言

 五日市駅前広場での集会は大きな注目を集めた。大江委員長がJR西日本を徹底弾劾し、岡崎副委員長がストライキ宣言を発して、「改憲・戦争阻止!大行進運動をともに作り、ストライキで闘いましょう!」と呼びかけた。広島連帯ユニオン、草津病院労組、婦人民主クラブ全国協広島支部から、ともに闘う熱烈なアピールが発せられた。安芸太田町議会議員の大江厚子さんから届いた「労働者の怒りと誇りをかけたストライキに連帯します」というメッセージが紹介された。動労西日本近畿支部の組合員、JR関連会社の広島メンテックで雇い止め解雇撤回を闘う元木康亮組合員の発言が続いた。
 さらに、JR西日本広島支社前へ移動し、動労西日本組合員が次々とマイクを握りアピールした。
 当日の組合ビラは600枚近くが配布された。いよいよJR資本との正面激突に入った。今こそ、労働者の団結の力=ストライキで闘おう! 職場から改憲・戦争阻止を闘おう!