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労働者は一つ、敵も一つ◆№44 公務員労組、解職者原職復帰を要求して五体投地に立つ

月刊『労働運動』34頁(0348号12/01)(2019/03/18)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№44
公務員労組、解職者原職復帰を要求して五体投地に立つ!

公務員労組、解職者原職復帰を要求して五体投地に立つ!


 公務員解職者の完全な原職復職を要求する闘いが、2月臨時国会が開かれている中、最終山場を迎えている。
 公務員労組は、公務員解職者の完全な原職復職と名誉回復を要求して2月12日国会前で集団断食野宿ろう城に突入した。2月13日、国会前から青瓦台に向かう五体投地(両手・両膝・額を地面に投げ伏して礼拝)に決起した。国会から青瓦台まで約9・6㎞を3日間五体投地で行進する。
 国会正門前で五体投地を始めた公務員労組は、共に民主党の党舎前で略式集会を開き、再び国会大路を通って西江大橋を経て、マッポ大橋を五体投地で行進した。体感温度は零下3度の寒い天候と厳しい風を受けながら、解職労働者たちは実質的名誉回復が保障される原職復職を念願した。
 五体投地に先立ち、公務員労組は国会前で記者会見を行った。公務員労組イジェグァン副委員長は「公職社会の不正腐敗と官僚主義を打破するために闘って、数百名が解雇され、数千名の懲戒が発生した。その大部分はムンジェイン大統領が参与政府の秘書室長だった時に発生したもの」だとして「ムンジェイン政府が発足して解職者たちが復職されるだろうという希望をかけたのに、3年過ぎた今まで約束が守られずにいる」と声を荒げた。そして「15年間粘り強く闘争してきた。今回の闘争が最後だという凄絶な覚悟で闘争に臨む」と明らかにした。
 解復闘のキムウンファン委員長は「解職者たちの体と心がとても疲れている。解職同志たちの中ですでに3人の人が亡くなった。もう少したてば半分以上の人に定年が到来する」として、「今回が国会で行う最後の訴えになることを願う。五体投地の後でも、青瓦台と政府与党が我々の正当な要求に対する答えを出さなかったら、これまでの訴えて泣訴する闘争から打撃力のある闘争に転換するしかない」と述べた。
 法院本部チョソクチェ本部長は「解職者の原職復職のための無期限集団断食ろう城と、五体投地等の決死的闘争に立って、この闘争が長くはならないものと確信する」として「公務員労組解職同志たちの社会の民主化のための闘争を認めず、おとしめようとする政府に、公務員を敵にした政権は決して成功することができないことを警告する」と述べた。
 2月10日には国会で、労組と青瓦台・国務総理室・行政安全部・共に民主党が参与する初会議が開かれた。労組と民主党・政府は「労働組合関連解職公務員たちの復職及び名誉回復に関する特別法」処理方案について論議する。この特別法は2017年1月チンソンミ・共に民主党議員(現女性家族部長官)が発議して行政安全委員会に係留中だ。解職や懲戒処分を受けた公務員の復職・名誉回復手続きを盛っている。昨年12月、国会行安委・共に民主党幹事のホンイクピョ議員は「2019年1月10日までに特別法制定のための論議機構を作って、2月臨時国会で法案通過を推進する」と約束していた。

漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)