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第一波五日市駅、第二波奈良支所を拠点にストライキ

月刊『労働運動』34頁(0349号06/01)(2019/04/01)


第一波五日市駅、第二波奈良支所を拠点にストライキ!

(写真 五日市駅前でスト突入集会)

山田和広(動労西日本書記長)

みどりの窓口廃止絶対反対!2・27五日市駅で第1波スト

 組合員と支援者20人が集まり山陽本線五日市駅北口広場で集会を開いた。12時30分からストに突入した大江委員長は、2年間にわたる「始業時間前サービス労働撤廃」の職場闘争で、JR資本を徹底的に追いつめてきた地平と教訓を明らかにし、改憲・戦争と対決し労働組合がストで闘うことの意義をハッキリさせた。続いて、新川弁護士・広島連帯ユニオン・高陽第一診療所労組・婦人民主クラブ全国協広島支部から連帯の発言を受けた。
 13時30分からストに突入した岡崎副委員長は、「会社のスト妨害を粉砕して闘っている。あらゆる職場でストの機運が高まっている今こそ、改憲・戦争・『働き方改革』攻撃を粉砕するチャンスだ。JR資本を先兵とする『労働組合のない社会』『非正規職だけの社会』にする改憲と対決し、ストを社会的に復権させる先頭に立つ」と宣言した。

3・6JR西日本との団交決裂

 2・27五日市駅ストに対して会社が妨害行為を働いたことについて、JR西日本は「スト権を妨害したと思わない。賃上げはしない。業務の外注化は予定通り進め、シニア社員や契約社員に対する処遇も変更するつもりはない」と開き直った。また、駅や各職場での「ただ働き」を強制しておきながら、「実態調査も未払い賃金の支払いもするつもりはない」と居直った。

尼崎事故を繰り返すな!3・13奈良支所を拠点に第2波スト

 吹田総合車両所奈良支部を拠点に、組合員と支援者30人が集まり職場に隣接する関西本線平城山駅西口広場で集会を開いた。大江委員長が「JR西日本はダイ改により鉄道業務の合理化をさらに激しく進め、みどりの窓口を京阪神地区で180駅から30駅に減らし、保守業務の全面外注化にのめり込もうとしている。これでは安全は守れず、第2、第3の尼崎事故は必至だ。鉄道労働者の誇りにかけて、合理化・外注化にストで闘う」と述べた。
 9時の始業時からストに突入した橘組合員が「働き方改革の名で労働運動を解体し、労働組合のない職場をつくって改憲・戦争へ突き進む安倍政権を打倒するため、労働運動が社会の前面に躍り出ていくべきだ。今日のストを労働者が社会の主人公になるためのゼネストの出発点にしたい」と宣言した。日教組奈良市・奈良市従の闘う仲間、関西合同労組奈良支部から連帯の発言を受けた。集会後、職場一周デモに出発し線路を挟んだ職場と住宅街に「外注化阻止」のコールを響かせた。
 正午からはJR西日本本社前での行動を展開した。その後、JR西日本から賃金回答があり、わずか1000円のベースアップ。JR関連会社については回答すら拒否した。ストに対し通行人・駅利用者・職場の労働者から激励とストを求める共感の声が巻き起こっている。動労総連合の組織拡大へ!