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3・29春闘集会に260人が結集!

月刊『労働運動』34頁(0350号06/01)(2019/05/01)


3・29春闘集会に260人が結集!

関西地区生コン支部への弾圧に反撃を!

吉本 伸幸(鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議事務局長)

まっとうな労働運動をしているから弾圧されることは誇りだ

 「関西地区生コン支部への弾圧に反撃を!3・29春闘集会」が3月29日、東京・杉並区(西荻地域区民センター)で開かれました。年度末の金曜日夕方にもかかわらず多くの労働者260人が結集しました。
 関西の生コン業界で企業をこえて、正規・非正規の労働者を組織する産業別労働組合である全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部は、2017年12月に「セメントと生コン輸送の運賃値上げ」と「協同組合運営の民主化」を要求し、近畿地方一円で無期限ストライキを闘いました。この関生支部に対して、2018年8月以来、滋賀県警を先頭に、ストライキを「威力業務妨害」「強要」とでっち上げて6次の大弾圧がかけられ、組合役員・組合員が延べ56人逮捕されました。共謀罪のリハーサルであり闘う労働組合潰しの改憲を狙う攻撃です。
 司会の元教員の米山良江さんが「全労働者の反撃を開始したい。関西地区生コン支部弾圧への署名を集めよう」と訴えて、集会が始まりました。
 動労東京の吉野元久委員長が、「延べ56人にのぼる逮捕攻撃・弾圧に腹の底からの怒りを叩きつけ、5・1メーデーに攻め上ろう」と主催者あいさつを行いました。
 関西地区生コン支部から武谷新吾書記次長が発言しました。「6次に渡る弾圧と逮捕で現在20人が勾留されているが、3月14日には10人の釈放を勝ち取りました。関生は、大きな成果を出した時に、警察の弾圧が入ってきています」「滋賀県警の組織犯罪対策課がのりだし、組合員の家族まで脅しに入ってくる始末です。しかし、逮捕されたた組合役員等は完黙で闘っています」「まっとうな労働組合で労働運動やストライキをしているから弾圧される。そのことを誇りに思う。春闘ではストライキを構えた集団交渉で1万円の賃上げや出入り業者の運賃を上げる約束などを勝ち取った。大衆行動で弾圧を粉砕し、安倍を倒し決着をつける」と力のこもった決意の訴えでした。

労働組合つぶし弾圧を許さない

 「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!19春闘アピール」を私が行いました。「関西地区生コン支部にかけられた共謀罪型弾圧は、全ての闘う労働組合潰し攻撃です。産業報国会化を阻止し、非正規職だけの社会を絶対に作らせない。そのためにも闘う労働組合を甦らせ、組織拡大をかけて反撃を開始しよう。鈴コン分会は、会社の御用組合(SJK)も取り込んで、職場全体を獲得する闘いを始めました。労働組合が団結して闘えば必ず勝利します。関西地区生コン支部と共に、弾圧には団結と組織拡大で、5・1メーデーへと攻め上ろう」と訴えました。関西地区生コン支部弾圧を全労働者の職場・地域からの総決起ではね返す決意を打ち固めました。
 連帯して闘う仲間からは、鈴コン分会闘争・支援連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが「関生への一連の逮捕等の攻撃は弾圧が目的です。国労もそれで潰していった。弾圧には、組合の団結を守り、闘いを前進させていく。鈴コン分会は小さいが夢は大きく、関東生コンを作っていく野望を持っている。労働組合の団結、国際連帯で闘い、働き方改革を粉砕し、職場で闘い、メーデーも闘い抜こう」と呼びかけました。
 動労千葉の田中康宏委員長が「3月ダイヤ改定での乗務員勤務制度改悪に対して、ストライキで闘った。会社が新たに提案した運転士・車掌をなくす攻撃と徹底的に闘う。ここで勝負をかけたら勝てる」「メーデーに天皇即位をぶつけることは、労働組合への政治的な破壊攻撃だ。三労組で銀座メーデーを闘うことを呼びかけた。労働者の中にわけいり組織をし 、新しい闘いの出発点としよう」と発言しました。
 第二東京弁護士会の藤田城治弁護士が、「闘う労組への弾圧を狙う共謀罪を粉砕しよう」と訴えました。

韓国旭支会が発言

 旭硝子(現AGC)の韓国子会社で、2015年に労働組合結成を理由に178人が解雇され、解雇撤回を闘う民主労総金属労組の旭非正規職支会が登壇しました。ナムギウン首席副支会長が、第4次日本遠征闘争を報告し「国際連帯の力で勝利するまで闘う」と決意を表明しました。
 「改憲・戦争阻止!大行進」運動から、杉並区議選に立候補予定のほらぐちともこさんが「闘う労働運動を杉並から共に作りたい」と支援を訴えました。
 まとめと行動提起を合同・一般労働組合全国協議会の小泉義秀事務局長が「関西地区生コン支部の署名を集め、全力で我々も連帯して闘おう。コンビニ関連ユニオンを組織します。働き方改革を粉砕しよう。5・1メーデー決戦を全力で闘おう。杉並区議選に勝利しよう。旭非正規職支会と共に闘い、AGCを追い詰め勝利しよう。職場で労働組合を組織しよう。星野さん奪還を全力で勝ち取ろう」と発言し、全員で「団結頑張ろう!」を行って終了しました。
集会は、動労東京、鈴コン分会闘争・支援連帯共闘会議、合同・一般労働組合全国協が呼びかけ、さまざまな職種・産別で闘う労働者、学生、弁護士、市民が結集しました。
 「労働組合のない社会をつくる」安倍の改憲攻撃、「働き方改革」法施行、天皇即位による5・1メーデーつぶしを職場からの闘いと杉並選挙決戦で打ち破ろうという熱気にあふれた集会で大成功となりました。