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※九州福岡・北九州からの報告「改憲阻止行動九州」を結成

月刊『労働運動』34頁(0351号13/01)(2019/06/01)


※九州福岡・北九州からの報告
「改憲阻止行動九州」を結成し、労働者の組織化に全力をあげています!

(写真 4・28沖縄デー集会【福岡市内】)

柴田 利博(福岡労組交流センター)

 安倍政権は、憲法改悪、戦争に向かって突き進んでいます。
 九州の福岡、北九州、久留米地区の闘う労働者は「改憲阻止行動九州」を2018年9月に結成しました。これを契機に各地区で改憲阻止行動を駅・街頭で宣伝し、労働者、学生、若者に結集を呼びかけ、憲法学習会や集会、デモを行っています。闘いの先頭に若者が立っています。職場に改憲阻止行動を持ち込み、労働者を組織しています。
 4月7日から27日まで九州大学近くで「星野文昭さん絵画展」を開催しました。3月末、更生保護委員会が星野さん釈放を却下しました。怒りに燃え周辺へビラ入れを行い、絵画展来場者の内100人が星野さん解放を求める署名をしてくれました。
 4月28日には福岡市内で普天間バプテスト教会牧師神谷武宏さんとみどりが丘保育園の保護者の方をお招きし、沖縄デー集会を開催しました。
 保育園の園庭に米軍ヘリの部品が落下する沖縄の日常と、そのことを政府と本土の労働者に訴えるため上京し、通産省の不誠実な対応に怒りをぶつけ、本土の私たちが共に闘うことが求められる集会となりました。ビラを見て参加された方もおり、福岡一番の繁華街の天神でデモを行い、多くの若者、市民と合流しました。5月の沖縄闘争を若者中心に闘います。
 労働運動では福岡・北九州では合同労組レイバーユニオン福岡、合同労組YUI(結)を結成し闘っています。 
 ある運送業では、残業代未払の相談を運輸労働者から受け、団交を行い賃金の支払いを勝ち取りました。以降、当局は組合脱退を迫りパワハラを仕掛けています。今年4月にパワハラを許さないと団交を行いました。
 YUI(結)では新しい組合員が加入し、組織拡大が進んでいます。
 連合執行部の下で労働者の労働組合離れが進行しています。特に自治労は毎年1万人組合員が減少していると中央機関紙に書いています。労働運動を甦らせることが求められていると実感する昨今の情勢です。若者、女性の働く現実は深刻です。
 非正規職・嘱託職員は仕事内容が殆ど同じなのに、就業時間のわずかの違いで賃金、一時金に差を付けられ、一年ごとに解雇されるため何年働いても退職金はありません。一時金はわずか4万円や全くない職場があります。1日中シュレッダーをやらされる派遣労働者もいます。
 「働き方改革」が4月に施行されました。闘う労働組合を甦らせるため交流センターで「労働学校」を開催しています。交流センター会員が講師を務め、テーマは世界情勢、ロシア革命、国鉄闘争、働き方改革、マルクス主義、非正規労働者問題など多岐にわたります。
 労働者新聞、月刊労働運動、動労千葉物販、星野署名を持ち込み、当局、既成指導部の妨害を跳ね除け、労働者オルグに挑戦しています。「世の中を解釈することだけではだめだ。問題は世の中を変革すること」(マルクス)なのです! 労働者を信頼し、熱く語り、オルグする。何度も何度も挑戦することで組織拡大も実現すると確信を深めています。