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労働者は一つ、敵も一つ◆№48 20万公共部門非正規職労働者 7月ゼネストへ

月刊『労働運動』34頁(0352号15/01)(2019/07/01)


Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№48
20万公共部門非正規職労働者 7月ゼネストへ


 20万公共部門非正規職労働者たちの7月ゼネストが目前だ。「非正規職ゼロ時代」の公約が遅々として進まず、政府がその公約実現に無対応で一貫していることに対して何としても突破口を開けようとするゼネストだ。
 民主労総公共部門非正規職共同ストライキ委員会が「7月3日20万公共部門の非正規労働者共同ストライキ決行」を宣布し、2週間のストライキ賛反投票を行った。その後、ストライキ賛反投票が圧倒的多数の賛成で成し遂げられた結果を受けて、全国各地域で「ストライキ賛反投票結果発表記者会見及びゼネスト勝利決意大会」が開かれた。
 ソウルでは、6月18日午後5時30分、ソウル教育庁前に、全国学校非正規職労組ソウル支部の400余人の組合員が集まった。そして「ゼネスト勝利決意大会」を開き、「ソウル教育庁が退職年金をDB(確定給付企業年金)に転換すること」を要求して「退職金DB転換1万人請願署名」のために知人にメールを送る等の行動も共に繰り広げた。
 イミソン学校非正規職労組ソウル支部長は、「学校で労働尊重を教えず、学生たちがアルバイト賃金を踏み倒され、就業した先であまりにも簡単に死んでいっている。本来は、子どもたちの未来を深く考える所が学校だ。我々の子どもたちにちゃんとした未来を贈り物として与えることができる成熟した大人として立てるよう、ためらわずに巨大な波を共にする」と力をこめて述べた。
 民主労総キムミョンファン委員長は、「我々は大統領の約束と政府官僚たちの処分だけを信じて待つことはできないから、非正規職労働者20万人が同じ日同じ時間に仕事を止めて、一歩一歩歩んでいこう」として「非正規職撤廃と差別を解消するために、7月3日、光化門にすべての労働者が集まって民主労総と共に力強い決意をして勝利を作り出していこう」と激励した。
 コヘギョン学校非正規職労組首席副委員長は、「法的な使用者である教育部長官と教育監たちは、学校非正規職差別解消公約を押し立てて大部分の地域で政策協約もしたが、今になって『我関せず』と後ろ手を組んで、集団交渉を爬行(はって歩くこと)に追いやっている」として、「今回の争いが1銭2銭の賃金引き上げ闘争ではなく、非正規職の縛りを逃れるための闘争であるから、ストライキが難しく大変であっても、光化門に集まって共に要求しよう」と強調した。
 カンギュヒョク・サービス連盟委員長は「学校非正規職労働者たちは、労組を作って8年の間、勤続手当、賞与金等での、数多くの誤った慣行を改善させてきたが、最も輝かしいのは労働者自らの尊厳性を初めて作り出したことだ」として「我々は孤独であることはできず、民主労総を中心に、非正規職20万人が立ち上がった闘争であるから、自信を持って学校非正規職労組のもう一つの歴史に向かって、共に作っていこう」と力説した。

 漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)